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巻き戻し
【純愛 恋愛小説】

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巻き戻し-2

その後、その専門軍団と合流し、駅から多摩川まで移動。

私はなるべく大学の連れと並ぶように、“彼ら”からは離れて歩いた。

モヒカンの男、赤髪の男、真っ白にブリーチした女…なんて馬鹿っぽいの。
確かに服装はうちらよりお洒落だろうし個性はあるけど、そもそも外見にだけ気を使っているみたいで嫌気がさす。

頭の使い方が違うよ。
そう言ってやりたい。



河原に着いたら、順番に自己紹介。

先ずは私ら大学組から。
幹事の実を先陣に順番に。

そして私の番。

「えーっと、○○大学○○学部1年の佐野那由多です。えーっと……よろしくお願いします」

なんて、どこまでも普通の挨拶で凌ぐ。
他の皆は入りから趣向を凝らした挨拶してたけどね、まぁいいや。



そして今度は向こうらの番。

それはまぁこちらよりも個性的なもんで、外見のそれと相応の物。
気合い入ってんなー…。



といっても前フリが凝りすぎてて名前の印象がない。

とりあえずその髪色や服装で覚えるしかない。



ただ、一人だけ小学校の時の友達と同姓同名の男がいて一瞬気にかかったけど、だいたいこの日本にどんだけの男がいることか。

同姓同名がいたとしても珍しい話ではない。



そんなこんなでバーベキューはスタート。

セットは実があらかじめリースしておいたが、そこからの料理やら何やらは自分らでやらねばならない。



率先して動いて指示を始める男、さりげなく気遣いを見せる女、取り巻きのその他、それとは関係なしに盛り上がっているさらにその他。

私の位置からは色んな人間模様が見える。



しかしうちのメンバーも向こうのメンバーも出会い作りに必死らしく、まぁそのアプローチたるや溜め息が出るほど。

すごい。


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