恋心に、イエス!-12
「好きっていってよ、……っ……は……ねえ、ひなた……?」
「んんっ……いじわ、る……ぅ……っ」
「そう、さっきも言ったでしょう?……僕は結構、卑怯でイジワルなんだよ」
そんなの、ずるい。
「ひなた……好きって言って」
「んっ……」
「僕の名前を呼んで」
「……ミヤせ……んんっ、ん」
言いかけた私を咎めるように、せんせいの口の中で私の舌がやわく噛まれる。
「……ミヤせんせい、もいいけど……なまえ」
「……と……おる、さ……ん?」
呼べば、ミヤせんせい……透サンは一度唇を離して、とってもとっても嬉しそうに笑った。
それがあんまり可愛いので、私はもっともっとこのひとのワガママを聞いてあげたいな、と思ったのだ。
「手、つなごう」
「いいよ」
「もっとこっちにおいで」
「うん」
「……ねえ、キス、していい?」
「……うん」
私は彼にノーを持たない。
「それから……」
「うん、あとは?」
透サンはゆるぅく笑って、
「ひなた、これからも一緒にいてくれる?」
私は一瞬きょとんとしてから、すぐに嬉しくなって小さく笑った。