投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

恋心に、イエス!
【学園物 恋愛小説】

恋心に、イエス!の最初へ 恋心に、イエス! 12 恋心に、イエス! 14 恋心に、イエス!の最後へ

恋心に、イエス!-13

「それは私のお願いだよ」


 そう言った私に透サンがもう一度口付ける。そっと重ねて、ぺろりと唇を舐めた。それを合図みたいにして小さく口を開ければ、するりと入り込んだ彼の舌はもう自由だった。
 あまい、あまい、あまい、キス。
 私も一生懸命に彼の舌の動きに応えて、そうしてだんだんと夢中になっていく。

 小さな水音をたてて離れた唇。ぼんやりと見つめていた彼のそれが、やわらかくゆるむ。



 そうして私は、彼にねだる。



「ねえ、イエスって言ってくれる?」

「……もちろん、だよ」





 きみの恋心に、心からのイエスを。


恋心に、イエス!の最初へ 恋心に、イエス! 12 恋心に、イエス! 14 恋心に、イエス!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前