「熟女と野外初プレイ」-9
「待って」
彼の窮状をみかねたのだろう、中野さんが声をかけてきた。
彼女がふたりの股間あいだあいだに、
手を差し入れてきた。
その二本指で肉棒の砲身を摘まみ持つと、
その先端を女肉にあてがってくれたのだ。
「さあ、ゆっくりと腰を押し出してみて」
その言葉に従って、猛は腰をゆっくりと進めた。
亀頭の先端が、やわらかな肉の畝(うね)に触れるのを感じた。
ヌラヌラと濡れているのも分かる。
肉棒が女肉にゆっくりと分け入っていく。
たちまちビリビリと電流の流れるような快感が、肉棒を走り抜けていた。
「ああ、これ……これよ。
こんなに堅いのは久しぶり……
いいっ、いいわ」
中野さんも肉棒の挿入にともなって、
大きな歓喜の声をあげた。
人妻ともなれば、
こんな遠慮のない声を出すのかと思うほど大きい。
肉棒を走る快感が、しだいに全身に広がっていき蕩けてしまいそうだ。
初めて突き入った女肉の中は、熱く潤んだ坩堝(るつぼ)を思わせる。
猛の腰が自然に振れはじめ、肉棒が抜き差しされていく。
その圧倒的な快感のなかで、
肉棒は感覚を失っていくようだ。
そして、射精感が一気に迫ってきた。
もっと女肉の蠢きや締めつけを味わいたいところだが、
射精感は容赦なく迫ってくる。
「あーっ。
で、出ちゃうっ!」
それまで歓喜と陶酔のなかにあったはずの中野さんだが、
その猛の声にたちまち覚醒したようであった。
「外、外に出して!」
彼女がグイと大きく腰を引いた。
肉棒が抜去され間髪を入れずに、
ドビュッ、ビュルルーッと樹液が噴き上がった。
また、全身がドロドロに溶けて、肉棒の先から流れ出てしまうのではないかと心配になるくらいの大量の吐精である。
それに痺れるような快感に、全身を包み込まれる。
ウブな半童貞青年が何の心の準備もなしに、いきなり女性と交わる機会を得たのだ。、
それだけに快感の度合いも、大きかったのだろう。
非常に満たされた思いであった。
中野さんのほうも、猛の鋼(はがね)のように堅い肉棒を気に入ってくれたようであった。
猛は彼女の身体から離れると、その隣に仰向けに身をながらえた。
何とも清々(すがすが)しく、気持ちがいい。
風に揺れるクヌギの葉を通して、太陽の光がやさしく降り注いでいる。
松籟(しょうらい)の音とともに、微風が全裸の身体を嬲(なぶ)るように吹きすぎていく。
隣の中野さんの手を探って握り締めた。
彼女もしっかりと握り返してくる。
猛は身体全体で満ち足りた充実感を感じていた。
(了)
※本作品は筆者が某アダルト雑誌に発表した作品に、大幅な加筆修正をして改訂したものです。