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「熟女と野外初プレイ」
【熟女/人妻 官能小説】

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「熟女と野外初プレイ」-1

黒岩猛が工業高校土木科を卒業して、県内Y市のU土建会社に就職したのは、この春のことであった。
いま9月だから、就職してちょうど半年ほどになる。

U土建は常勤の従業員20人ほどの会社で、Y市では大手の部類に入る。

猛は一番新しい社員ということで、雑用一手引き受けといった役どころだ。

会社はY市郊外のI山に建設予定の、砂防ダムの工事を落札し受注していた。
前の日、その現地測量が行われ、猛も先輩社員の手伝いで参加した。

その翌日のことである。
自分のデスクで手持ち無沙汰にしていた猛のところに、
ひとりの先輩社員が近づいてきた。

「おう、黒岩。
きのうのI山の現地測量で2ヵ所に計測ミスのあることが分かってな。
すまんが、おまえが行って計測してきてくれないか」

「はい。
かまいませんが……
私、ひとりで行くんですか?」

「いや、ひとりでメジャーを使うのは無理だから、手元の誰かをひとり連れていってもいいよ」

先輩社員と猛のあいだで、そんな会話がなされ、計測ミスをした2ヵ所が
図面で確認された。

建設会社や土建会社には、作業現場で社員の手伝いをしたり、現場の片づけや清掃作業などをする手元とよばれる作業員がいる。
たいていはパートタイマーで働いている、会社の近所に住む主婦たちである。

「手元は中野さんを連れていくといいよ。
彼女なら車の運転ができるから」

先輩がそう言いながら、図面とメジャーを渡してくれた。
猛はそれを受け取ると、デスクをあとにした。

5分後。
猛は手元の中野由佳さんが運転する軽4輪のトラックに乗って、
きのうの現場に向かっていた。
高校を出たばかりの猛は、
まだ車の運転免許を取得していないのだ。

中野さんは猛より15歳ほど年上の人妻で、
ポッチャリとしたやや小肥りの体型の人である。
ただ、いつも庇(ひさし)の大きな日除け用の帽子をかぶり、
顔も手拭で覆って目元だけを出す恰好で作業をしていた。

だから、猛は彼女の素顔をまともに見たことがなかった。
といっても、これはひとり中野さんだけのことではなくて、手元の主婦たちはみんな同じような恰好をしていた。
いずれも厳重な日焼け対策なのである。

そのうえというか、彼女たちは安物の作業用ブラウスを着て、両手首から肘までを黒の手っ甲(てっこう)で隠している。
それに紺色のズボンはダブダブで、足元は長靴履きという恰好である。

彼女は猛より15歳年上ということだから、
実年齢はまだ30代前半のはずだが、
雰囲気は40歳を越えたおばさんという印象になってしまう。

だから、これまで猛が、中野さんに女を意識したことはなかった。
中野さんに限らず手元で働いる婦人たちについては、同じような印象をもっていた。


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