「熟女と野外初プレイ」-8
全身が粟立ってさざめき、
体内にたまる流動性のものが、
すべて流れ出てしまうような、
かって味わったことのない快感が、
猛の身体を包み込んでいた。
肉棒を咥えている中野さんの口の端から、いま猛が迸(ほとばし)らせた
樹液が、糸を引いて伝い落ちていくのが見えた。
思わぬ大量の吐精に溢れこぼれたようだ。
「若いから濃厚なのがたくさん出たわね」
彼女がそれを嚥下して、口の端を拭いながら言った。
少し羞ずかしげな笑みを浮かべ、それがはんなりとした色香として匂いたった。
猛のほうも何だか気羞ずかしい思いと、
妄りがわしい思いが交錯していた。
彼の肉棒は放出を遂げたというのに、
まだ気張ったまま勃起を解いていなかった。
女性の口中に樹液を吐精し、
それを飲み込んでもらうという経験。
いずれも初めての経験だけに、
淫靡な感情が大きく揺さぶられていたからだ。
猛は後ろ手についていた身体を起すと、中野さんの両肩を掴んで、そのまま縺(もつ)れるように倒れ込んでいき、ふたりの身体を重ねた。
身体が自然にそう動いていたのだ。
「あれ、あれ。
せっかちなのね」
そう言いながらも、中野さんも受け入れる体勢になってくれる。
猛は彼女の両脚を腰でにじり割るようにして、
身体を落とし入れていく。
牡の本能に衝き動かされでもしたように、
これも自然に身体が動いた。
「中には出さないでね。
出すときはオチ○チンを抜いて、
外に出すようにしてね」
中野さんが同じことを二度繰り返して言った。
猛は大きくうなずいた。
うなずきはしたが、そんなことがちゃんとできるのか自信はなかった。
そんなことを心配するより、いまは肉棒で女肉を味わうほうが先決であった。
そして、猛は挿入のときを迎えていた。
彼女を組み敷いたままで、
グイッと腰を押し出してみる。
だが、
肉棒は彼女の股間の草叢(くさむら)を、
上滑りしただけであった。
二度、三度と挑んでみても、
内股の肉を突いて撥ね返され、
あるいは虚しく空を突くばかりである。
動悸がドキンと大きく打ち、冷や汗が流れはじめた。
これまで猛にはフーゾクでの素股交接の経験しかない。
セックスというのは女性と身体を重ねて腰を押し出していけば、肉棒は女肉に容易に穿ち入るものだと思っていた。
それがどうも、そう簡単ではなさそうであった。
焦って無闇に突けば突くほど、
肉棒は的を外してしまうのだ。
冷や汗が量を増して流れる。
何より焦ったのは、こんな無様なことを繰り返しているうちに、中野さんがその気をなくしていくのではないかということであった。
せっかくのこの機会に、女肉の感触をどうしても味わっておきたかった。
その思いが、さらなる焦りをよんだ。
しかし、幾度挑んで突けども、肉棒は的を外しつづけるばかりである。