「熟女と野外初プレイ」-3
ふたりは2、3メートルの斜面を重なりながら転がって、坂が少しゆるやかに広まったところまで行ってとまった。
ふたりの身体は折り重なり、中野さんが仰向けになって、猛がその上に重なるかたちでとまっていた。
「黒岩クン、だいじょうぶ?
ケガはない?
私の運動神経が鈍くてごめんね」
「いや。だいじょうぶ。
ケガはしていません。
それより中野さんは?」
「こんなお肉いっぱいの身体ですからね。
ケガのしようもありませんよ」
中野さんのその言葉を聞きながら、
猛は自分の顔が、
彼女の身体のとてもやわらかな部分に載っていることに気づいた。
丸々としてやわらかな彼女の胸、
どうやら彼の顔は乳房の双丘の上に載っているらしかった。
顔の下で息づいている感触が悩ましい。
猛は一気にのぼせあがって、
性的興奮を昂ぶらせていた。
股間の若い肉棒が急に気張り出して、
堅くなっていくのだった。
それに運がいいのか、
悪いのか分からないが、
猛の股間は中野さんの太腿の上に載っているのだった。
どんどん気張って堅さを増していく肉棒が、
ズボン越しながら、
彼女のムッチリした太腿に押しつけられていくのであった。
「あ……」
中野さんが戸惑ったような、困惑したような声を小さく洩らした。
人妻である彼女には、いま自分の太腿の上で何が起こっているのか、はっきりと察知できたはずだ。
日焼け防止のために、手拭で顔面が覆われ目元だけを出した、その目元が羞恥の色に染まって上気したようになっている。
「す、すみません」
猛は急いで身を起こすと彼女の身体から離れ、その隣に両膝を抱える恰好で座った。
自分の顔が中野さんに劣らず、真っ赤に染まっていることが分かった。
その彼女も身を起こすと、猛の隣に同じ様な恰好で座った。
そして、猛の作業着の背中についた枯葉や泥を手で払いながら、口ごもる
ような口調で話しかけてきた。
「……黒岩クンは……そのう……もう女の人を知っているの?」
「あ、はい。
一度フーゾクに行ったことがあるから……
あ、いや、フーゾクでは本番はできないから……
正確には女の人は知らないです……
知らないことになります」
猛もしどろもどろに応えていた。
猛と中野さんの会話はそこで途切れ、ふたりはしばらく同じ前方を見つめたままでいた。
それから中野さんは庇の長い帽子を脱ぐと、顔を覆っていた手拭も取り去った。
ふくよかで丸みを帯びた彼女の顔があらわにされた。