男を好きな彼を好きなあたし。-3
「はぁ…」
「……あーもう!!じゃあ吉沢さんこうしましょう!!その裕也さんを忘れる為にあたしと付き合って下さい!!」
「…え?」
「絶対あたしの事の方が好きにならせてみせますから!!」
「そんな…麗菜ちゃん…、俺の為に…」
「吉沢さん…」
「性転換してくれるなんて…」
「女ァァァ!!女のまんま好きになっていただきまァーす!!!」
「…俺、出来る気がしないよ…」
「エヘヘー、本人の前でそれ言っちゃいますかー?」
殺★意
「どうしよう麗菜ちゃん、挫折しそうだよ」
「始める前からまさかの挫折宣言きました!!」
「あ、すみませーん、ゴッドファーザー1つロックで」
あ、言い忘れてましたが、ここバーで…
「ゴッドファーザー…裕也、好きだったな…」
「また裕也出た!!」
「で、俺がウォッカでゴッドマザー…。懐かしいな、あの日…」
「どの日?」
「あ、ありがとう。…このハイボールがまた裕也に似合って…」
「…確かに似合いそうですね…(色白ですが)」
「……アイ、ラー…ビュウー…、ふふんふーふふん」
「ここで尾崎きちゃいます?てゆうかわかんないなら歌わないで下さいよ」
「きーしーむベーッドの上でー」
「そこからわかるんだ!!」
「…甘い…。まるで裕也みたいだ…」
「…」
いい加減裕也から離れなさいよね…。
「…すいません、ギブソン1つ」
「麗菜ちゃん、ギブソン飲むの?俺はどっちかっていうとマティーニの方が裕也が」
「うるせェェ!!てめーは黙ってウインナーソーセージでも食ってろ!!!」
…あぁ、なんであたし、この人の事好きなんだろ…。