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ふつう
【青春 恋愛小説】

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ふつう-第四話-2

「そうなんだー。日時と人数決まってるんだったら私が予約しといてあげようか?明日私バイトだし」

「マジ?助かるわー。えーっとね、今週末の金曜の…あ、夜8時から。人数は10〜15人で。まだ出席確認出来てない人もいるんだけど」

「鷹丸くんのショップってそんなに人数いるの!?」

「うちはレディースもフロア分けて扱ってるからさ。結構大きい店なんだよね。パツ子来たことなかったっけ?」

「鷹丸くんとこ、“kiLLtonE”だよね?あそこ外観からお洒落だし高そうだから行ったことないんだよね…。雑誌ではよく見るんだけどさ」

「そうなんだ。まぁ確かに安くはないんだけどね…。でも大海ちゃんとかちょくちょく来てくれるんだよね。何故かメンズフロアーにいることが多いんだけど。今度一緒に遊びに来てよ」

「あ、うん。行くねー」

「じゃあ予約の件、お手数ですが宜しくお願い致しますね。ではまた明日ー」

「うん。ばいばーい」



思わぬ形で鷹丸くんの連絡先をゲトってしまった…。
しかし…大海と一緒か…何となく行きにくいけど…。




週末。
予約はすんなりと通り、時間通り“kiLLtonE”の方々が大勢やってきた。
kiLLの男性スタッフさんが6人、女性スタッフさんが7人で、あと他のショップの方も男女2名ずつ、計17人。結局予定よりも増えた形だ。
その中には鷹丸くんもいる。

完全貸し切りの形にはせず、テラスのみを貸し切る形で飲み会は開催された。


しかし…皆さんお洒落というか…雰囲気が凄い。
女の人も、メイクもヘアもネイルもバッチリで、やっぱり服装もお洒落だし、めちゃくちゃ美人。
私なんて…到底敵わない。

あんな人に囲まれてる鷹丸くん、やっぱり女性の理想は高いのかな?




全員が生ビールから入り、乾杯をしている。
鷹丸くんも、アルコールだ。

私といえば鷹丸くんと話もそこそこに、kiLL以外の他のお客様らからの注目取りも等もあり、忙しい。
予約のお礼を言われたくらいだ。
せっかくだからもっと話したいけど、そうもいかない。


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