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Double Lover
【コメディ 恋愛小説】

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Double Lover(2)-3

「ねえ、さっきからすげー顔してるよ?」

はっとして顔を上げると、メンバーのドラムの優(ゆう)が心配そうに俺を見ていた。

いつも澄まし顔してクールな奴でおまけに頭が良い。
俺とは正反対。
そんでもって俺の似合わない髪型がいつも似合う奴だ。
俺は黒髪の短髪が似合わない。
たまにそれが憎らしい。


いや…それよりどうしよ。
優は馬鹿じゃないし頭も良いし、何かいい案が浮かぶかもな…。
でも…簡単に話していい話なのか?

「ねえ、聞いてる?なんかさっきよりすごい顔してるよ。」

優は心配しているような雰囲気だ。

『ん?ああ。ごめんごめん。ちょっと考え事してたわ。たいしたことじゃないし、大丈夫。』

「考え事って女のことかい?宝くーん?」


茶髪のイケメン男、ベースの直(なお)が入口から現れた。

こいつも俺の様子に気づいてたのか。

『まったく。お前はそういう事しか頭にないのか?』

「失礼な奴だ。俺はいつも純粋な男だよ?というかなんか、女の匂いがする…。雄の勘だけどよ。まあ、優にもバレてるんだから観念して話せば?その子可愛い?」

直は興味津々だ。
楽しそうにしやがって。

てか[雄の勘]て何だ。
純粋な奴は[雄]なんて言葉自体言わねえよ…。


優は黙ったままだが、とっくに気付いていたようだ。

さすが俺と長いこと付き合ってきた奴らだ。


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