由里子と痴漢2-2
ガッタン…ガッタン。
キィ――ッ。
プシュ―――――。
電車が到着し、扉が開いた。
降りる客に続き、並んで待っていた乗客達が一斉に車内になだれ込んだ。
由里子も人の波に身を任せることしかできず、奥の扉の前へと、押しやられる形となった。
扉が閉まり、ゆっくりと電車が動きだした。
混雑して、回りの人達と体が接触してはいるものの、この前のような、一部分への特別な刺激は感じられない。
内心由里子は、待ちわびていた恋人にすっぽかされたような、空虚な気持ちを感じた。
しかし、やっぱり相手は痴漢。一度きりの事故だと思い、忘れたほうがいいに決まっている。
由里子はそう思い直していた。
何事もなく電車は順調に進み、地下へと続くトンネルにさしかかった時だった。
由里子の背後にぴったりと体を寄せる感触を感じた。
由里子は反射的に身体を固くした。
混んでいる電車内で、偶然身体が重なっただけかもしれない。
由里子はそう思おうとした。
身体が触れただけでは、まだあの男だという確証は持てない。
【あっ、お尻の切れ目に硬いものがあたってる。】
手で何なのかを確かめる訳にもいかず、由里子はもぞもぞと下半身を動かした。
お尻の切れ目にあてられたその硬いものは、由里子が動いたことが刺激となり、ムクムクとさらに肥大し、スカートの上からお尻の切れ目に沿って、ぴったりとフィットしてしまった。
そして電車の揺れに合わせるように、ピストンが加えられた。
【はぁ…そんなものでこすられたら、変な気分になっちゃいそう。】
しばらくの間、男のピストンが続き、由里子の尻からその奧のワレメにかけてが、ピリピリと敏感になってきていた。
男はそっとスカートの中に手を入れると、パンティーの上から由里子の丘の辺りを撫で始めた。
男の指先の感触が、恥毛で盛り上がった丘の部分をもて遊ぶ。
最初はくすぐったい感触だったが、除々にフゥ〜っと吐息が漏れるような、気持ち良さになっていた。
時々丘をくだり、指がワレメの方までくるので、敏感な部分に一瞬あたり、ゾクッと下半身が震える。
男は女性の身体を知り尽くしているようで、ほとんどは敏感な部分をわざと外し、由里子を焦らしているようだ。