織露府(オルロフ)家の花嫁-11
新郎新婦は再び正常位になって、結婚式の参加者が見守る中で、肉交を続けていた。
「あぅっ!あん…、ああぁ…」
「はっ…、はっ…、は…」
恥じらいながらも、快楽に翻弄される千夏の悶え声と、淳哉の荒い呼吸が大広間に響く。淳哉の腰が上下する度に、千夏の陰裂から蜜が流れ、クシュ、クシュと音が洩れる。
「あはっ、ん…、あぁ…」
千夏が柔らかい足を突っ張らせ、上気した顔で喘いだ。からだ全体が火照っている。ビッとときどき背中に電気が走り、自分の意志とは関係なく声が洩れ、からだがのけぞってしまう。
「淳哉、そろそろイカせてあげなさい。」
旋太郎が声をかけると、淳哉は肉棒を小刻みに動かしたり、激しく出し入れしたりして、千夏により強い快楽を与えていく。
「んふぅ…、ああっ、ダメぇ…」
淳哉の腰の動きにあわせて、千夏も悶え声をあげた。ピストンする度に陰裂から蜜が溢れて千夏と淳哉の茂みをベトベトに汚していく。
「おお、花嫁は感じてきたようじゃな。」
イヴァン翁が驚くほどよく通る声で言うのが、千夏の耳にも聞こえた。
背中に走る電気の様な感覚が、ほとんど間をおかずに千夏の身体を襲うようになってきた。追いつめられて、彼女は紅潮した身体を左右にのたうたせ、手で両側のシーツを固く握り締めていた。
「花嫁は、そろそろイキそうですよ。」
「いよいよですな。」
「いつ見ても、この瞬間の花嫁が一番色っぽいですなぁ。」
織露府家の男たちが、千夏の恥態を眺めながら、言い合っている。
「そうだ、いいぞ、もっと感じろ…」
想像の中で淳哉になりきっている川原が、そう呟きながら、身悶えする千夏の姿をカメラに収めていく。ピクン、ピクンと快感に反応する千夏のみずみずしい肢体を目のあたりにして、ズボンの中の肉棒が腹につかんばかりに怒張している。
(ああ、どうしよう、みんなに私のイクところを見られちゃう…)
そう思った瞬間、オルガスムスの波が千夏を襲った。
「ああぁ…、イッちゃうぅ…」
目の前が真っ白になって、千夏はこれまで以上に手に力を入れ、淳哉の腕にぎゅっとしがみついた。
「うっ、出るっ!」
同時に淳哉がそう呻く。ぎゅっと抱きしめあいながら、二人は絶頂に達した。千夏の体内で熱く体液が弾け、肉棒が彼女の中でドクドクと脈打ちながら精液を噴射する。
愛の営みの余韻を楽しむ間もなく、淳哉はすぐに花嫁の身体から離れ、入れ替わりに織露府家の男達がベッドに寄って来た。
「それでは、結婚が成ったことを確かめに行いきましょう。」
抜け殻のように立ちつくしている弘幸の腕を掴んで、旋太郎が声をかけた。シーツについた処女の証を確認し、花嫁の恥部から精液のしたたりをみとどけることで、最終的に結婚したことが確認されるのだ。
「………。」
旋太郎に手を腕を引かれるままに、弘幸はフラフラと娘が横たわるベッドに近づいた。
両家親族の男たちがベッドの周りを取り囲むと、旋太郎が千夏の脚を大きく開かせた。確認作業は、仲人と両家の男によって行われることになっており、弘幸をはじめ、千夏の伯父や従兄弟など、宮永家の男たちがただ立ちつくす中で、織露府家の男たちは千夏の股間を覗き込んだり、シーツを調べたりし始めた。
千夏は、両手で顔を覆った。セックスした後の汚れた秘部を異性に調べられるというのは、花嫁にとっては過酷な試練だが、男が家を運営する責任を持つというのが織露府家の家訓であり、結婚の成否は家にとっての一大事だから、この確認作業も男の仕事だと決められているのである。
「おお、紛れもなく婚姻は成ったようですよ。」
視線を逸らしたままの弘幸の肩を叩きながら、旋太郎がうれしそうな声をあげた。
男たちが見つめる千夏の秘孔には白い粘液が溜まり、肛門にむかって糸を引いて垂れていた。シーツには純潔の赤いしるしがついている。