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由里子と先生
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由里子と先生-3

『由里子…ありがとう、俺は由里子のそんな優しさに惚れたのかもな…ハハッ』

【先生ったら、ぜんっぜんうまく笑えてない…もう大人振ってる先生なんて大嫌い!!】

「もう先生なんて知らない…由里子の気持ちなんて考えてないくせに…グスンッ」

『おい…どうして由里子が泣くんだよ?泣きたいのは俺の方なんだぜ…』

「由里子だって分かんないよ…でも先生に抱かれてキスされるのは全然イヤじゃなかった…」

『………』

佐々は、由里子の柔らかくはかなげな唇を包み込んだ…時々わざとピチャピチャと音を立て、由里子の恥ずかしがる反応を何度も楽しんだ 由里子が息をしようと、半ば開きかけた唇に佐々がすばやく押し入り、由里子の舌を奪い取る…弱く強く何度となく由里子の舌を絡め取り、溢れた唾液を味わった 押し入っては由里子を官能の淵へと誘う佐々の舌に、由里子は酔いしれ、何度となく気が遠くなりかけた フッと意識が消えかける瞬間がある…ガクンッと腰が折れそうになるが、佐々がそれを許さない!由里子の細い腰をグイッと引き寄せ、一層激しい唇への愛撫で、由里子をこちらの世界へと連れ戻す…二人の唾液が混じり合った温かなものを、佐々が由里子の口に注ぎ込む 由里子は不思議と、それを汚いとは感じなかった むしろ、佐々の与えてくれるものなら全てを受けとめたい…とさえ思った 由里子は二人の唾液が混じり合ったものを、ゴクンッと音を立て飲み干した…

『由里子、俺…』

ごめんな…の言葉が聞きたくなくて、由里子から佐々の唇をふさぐ…

「先生、由里子自分で決めたのよ…」

『そうだったな…俺なんかより、由里子の方がしっかりしてる、ハハハッ』

今度のはとびきり自然な笑い声だった…

キンコーン、カンコーン…
最終下校のチャイムがなった

しばらくの間、満たされたキスの余韻に浸っていた二人に、別れの時間が訪れた

『由里子、一人で帰れるか?』

「うんっ…平気だよ!これ以上先生と一緒にいたら、帰りたくない!って困らせちゃうかも知れないし…と茶目っ気たっぷりに舌を出した」

佐々の別れの軽いキスを頬に受け、由里子は家路へと急いだ…

おわり


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