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振り向けお前っ!
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振り向けお前っ!14話〜揺らぐオモイ〜 -1

夏休み、

何もしないと日ってすぐ過ぎるんだなぁ

と悠太は思っていた。

あの旅行の日から2週間ほどがたった、

今は8月に入ったところくらいだった。

最近は阿佐美たちに振り回されることもなく一人でのんびりと過ごしていたのだが。

退屈して外を歩いているとよく電柱などにビラが貼ってあるのを見かけた。

「ふ?ん、夏祭りか。」

そう、悠太の見る先には夏祭りのビラがあらゆるところに貼ってある。

この季節の定番!

伝統を継いできたこの街の夏祭り!

開催までもう少し!

などと書かれている。

「もうそんな時期か、昔はよく言ったな。親とか阿佐美とか進一とかと・・・。」

ビラを眺めながらそんなことを一人で言っていると後ろから。

「な?に思い出にふけってんのよ!」

と声が飛んできた。

「うおっ!なんだ阿佐美か。」

不意を突かれたので、驚いて振り向くと阿佐美がいた。

「なんだとは失礼ね、悠太が暇そうにしてるから仕方なく声をかけてあげたんじゃない。」

あながち間違ってないのだが、別の人間に声をかけてもらいたかった。

「何よその迷惑そうな顔は。」

「別に、でお前こそなんだよ。」

「別に用はないわよ。」

「あっそ、じゃあ俺は行くから。」

と言ってその場を引き上げようとした。

はずだったがなぜか阿佐美がついてくる。

「なぁ、どうしてついてくるんだ?」

「方向が一緒だからでしょ。」

「じゃあ聞くがどこへ行こうとしてるんだ?」

「そ、それは・・・・・・。」

そこまで言うと返答が返ってこないで阿佐美は黙り込んでしまう。

仕方がないので放っておくことにしておいた。

しかし、悠太が向かう先は阿佐美が行くとして愛華の家くらいしかないはずなので、そこに行くのだろうと思った。

そして、愛華の家が近くなってきたとき。


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