振り向けお前っ!14話〜揺らぐオモイ〜 -11
「お、何してたんだ?」
「普通聞く?」
と阿佐美に言われてしまったのでそれ以上は聞かなかった。
「そろそろ最後だぞ。」
「知ってるわよ、何年見てきたと持ってるの。」
「16年。」
「ふん。」
最後の締めくくりとも言えそうな花火があがる。
「この花火もあと何年見れるかな・・・。」
「・・・さぁね?」
そして最後の打ち上がった花火の光が失われるまで全員は感傷に浸っていた。
そして、祭りのイベントも大体が終わり始め・・・。
「あの、悠太君。」
愛華が悠太を呼んだ。
「ん?何?」
「この後お話があるんです、いいですか?」
と真剣な顔つきで言われたので。
「うん。」
はっきりとそう答えた。
もう大丈夫、私はもう揺らがない。
私はあの人が好きだから、好きだからこの選択を選ぶんだ。
その想いが愛華の心の中にあった。
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