「午後の人妻 童貞嫐り⑧最終回」-5
そのアナルに突き入った中指が、
強い力で引き込まれて第二関節あたりまで埋め入り、
それが激しいまでの力で締めつけられるのだった。
アナルの締めつけがすごいとは聞いていたが、
想像以上の強さである。
それが艶（なま）めいた甘美な痺れをもたらす。
「あぁ、やめて……
お願いだからやめてください。
変に……
変になってしまいそうです。
あぁ、やめて……
お願いです」
少年は顔面を真っ赤にして、声を絞り出すようにして訴えた。
首から額に青筋を浮き立たせてもいる。
彼が変になってしまいそうだというのは、アナルをいじりまわされている羞恥と、それにも増してアナルが想像以上の喜悦に襲われているからのようであった。
そんな喜悦を先に知ってしまっては、男色の世界に引き込まれてしまうのではないかと、本気で心配しているようだった。
そのあいだにも、
指を咥え込んだアナルは、
しきりに収縮して締めつけてきた。
その内部で液状のぬめるものが指にまといつてくるが、あるいは美少年の便であろうか、それに直腸の襞も妖しく蠢いて指に絡んでくる。
由子の中指は肛門括約筋にキツキツに締めあげられていたが、
彼女はそこに人差し指もこじるようにして押し入れていった。
「くわっ、はぅーぅぅっ」
少年が奇妙な声を発して、身をうねらせた。
一見すると激しい痛苦に襲われているようにも見えるが、さらに大きな喜悦の波となって襲っているのだ。
由子は突き入れた２本指を鉤（かぎ）型に折ると、
アナル内部を掻きまわしはじめた。
人肌に温もる内部が攪拌されていき、ぬめぬめしたものが指に絡んでくる。
少年がさらに大きな声を出して、
うねらせていた身体をのたうたせるようにした。
それはアナルを襲う喜悦と同時に、
激しく射精感を切迫させながらも、
射精を封じられているペニスを襲う痛苦によるもので、
そのふたつが身体のなかでせめぎ合っているようだった。
由子の目の前に聳えているペニスも、
その全身が小刻みに震え出していた。
しかし、
それに気づかない彼女は、
なおもアナル内部を指で掻きまわしていた。
「ううっ。
く、苦しい……
やめて……
苦しいです。
もう、やめてください……
ううっ」
健哉が喚（わめ）くような声を出して、盛んに訴える。
由子はそのアナルから指を引き抜いた。
少し乱暴に掻きまわしすぎて、痛苦を与えてしまったのかと思ったのだ。
引き抜かれた２本の指に、
液状化した茶色のぬめりが付着している。
そこから尾籠（びろう）な臭いが漂い流れてきた。
美少年の便の臭いだ。
由子はその臭いを大きく嗅ぎ入れた。
身震いするような淫靡な興奮に煽られていく。