「望まぬ狂宴」-4
「そうや。うちの見世のもんで輪姦したろ。他の見世の男の子どもをはらんだら、ヤツはどないに思うんやろなぁ」
嬉しそうに男は笑う。
「あ…のっ」
堪えきれずに舞は声を掛ける。
「なんや?」
男は舞に顔を向けた。
「ヤツって誰ですか?ここは何処ですか?私は何でここにいるんですか?」
矢継ぎ早に繰り出される言葉に男は呆れたような顔をした。
「ホンマにおつむがたりんかったんやな」
舞の頭をポンポンと撫でる。
明らかに馬鹿にされているのだが、その子ども扱いが、舞には何だか面映ゆかった。
しかし、そんな思いも男の言葉で凍り付く。
「まぁ、教えといてやるわ。ヤツは君の見世の楼主サマや。僕は楼主サマが嫌いなんよ。だから、嫌がらせに君を連れてきたんや。ヤツは君んことを随分と可愛がっとるそうやから、君を傷つけたら楽しいことになると思わへん?」
スゥッと指先で頬を撫でられ、舞は血の気が引いていくのを感じた。
「どないして楽しもうかと思っとったけど、さっき決めたわ。君をうちの見世の男たちに犯さして、妊娠したら楼主サマのところへ返したるわ」
そこまで言うと、御前は傍らに控えていた男を呼んだ。
「先ずはお前からやりぃ」
ひざまずいた男が了承の意を伝える。
「やぁっ!止めてっ。止めてください」
舞は逃げだそうとしたが、鎖に阻まれて出来なかった。
「安心しぃ。赤ん坊が出来たらちゃんと見世には返してあげるき」
御前の言葉がやけに遠いと思ったとき、舞はその場で副官に組み敷かれていた。
「いやっ!止めて!助けてっ!」
舞は身を捩るが、男に肩口を押さえつけられてしまい逃れることが出来ない。
そのまま膝を割られて男の指が舞の秘裂を撫でた。
「何だ。濡れてるじゃないか」
その言葉に顔が一気に赤くなったのが分かった。
「犯されると思って興奮したんだ。イヤらしいなぁ」
羞恥に染まる顔を隠そうと手を伸ばすが、御前が鎖を引っ張りそれも叶わない。
「慣らしてあげようかと思ったけど、その必要はないみたいだね」
呟きと共に男が入ってくる。
「あぁっ!いやぁ!」
しかし、舞の意志とは裏腹に濡れた胎内は呆気なく男の侵入を許す。
「やぁっ、あっ…んんっ…ふっ、あぁっ」
その上、律動が開始されればその躯はいとも簡単に疼きだす。