空調怪奇現象-1
「にゃーっはーッ!!
イェーイ、すっずすぃーッ!」
私は部屋で1人、奇声上げて大ハシャギ!
別に、暑さで頭が変になったワケじゃあないんだよォ。
頭脳明晰、運動神経抜群、顔良し、スタイル良し、性格少しドジのこの私が、頭がパーになるワケが…
ある時も…あるかな?
へへ!
実はネェ…
私の部屋のエアコンを新しいのに買い換えたから…やっと涼しさが戻って来て、喜んでいたってワケ。
やはりエアコンたるものは…
夏には涼しさを、冬には暖かさを提供する事で、社会や日常生活に潤いや活気を与える。
それで、空調機器としての存在価値が保たれるの言うもの。
余計な事は考えず、ただただ心地良い風を送る使命を果たせばイイ。
…と思っているの。
なあーんて、1人でウンチク垂れる私って…
ただのバカだよね?
前の機種は1ヶ月半前に、壊れてしまったの。
すぐに電気屋さんに修理に来てもらったけど…
修理代が結構かかるみたいで、買い換えた方がイイって言われた。
「じゃあ、買い替えよう」って事になったんだけどネェ…
その後しばらく、涼しい日々が続いちゃったから母上から我慢せいって言われたの。
でも梅雨入りの後半になってネェ…
うだるような暑さとジメジメに、私は流石に耐えきれなくなったから…
思い切って買い換えてもらったワケ。
我が部屋に新しく来た今度の機種はと言うと…
今はやりの省エネタイプだし、自分で中を掃除する機能が付いているんだよネェ。
音も静かだし。
前の機種なんかサァ…
幽霊と遭遇したオバサンたちの悲鳴みたいな大きな音を発して、とてもうるさかったんだよ。
あまり、涼しくなかったしネェ。
あ、ごめーん。
自己紹介するの忘れちゃったァー!
私は立野八重美。
現役女子高生だよ。
ウチの自宅って…
周りを住宅に囲まれた風通しの悪い所に建っているの。
だから私の部屋なんか、(エアコンなかったら)夏は暑いし冬は寒いし室内環境は最悪!
エアコンの有り難さに、ついつい敬意を払っちゃうのだ!