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空調怪奇現象
【ホラー その他小説】

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空調怪奇現象-3

 又、生ぬるい風が出て来ちゃって。

 それが3?4日続いたから、お店に修理を頼んだの。

 でも原因が分からないんだよネェ。

 エアコンはフツーに冷風出すだけで、何の異常も見せないし。

 結局、内部の基板ユニットを無償交換してトラブルを未然に防ぐ処置が取られる事になった。

 そのお陰かな?

 エアコンが異常来して熱風を吹き出すトラブルが起きなくなったの。

 まあ何とか、夏の夜は快適に過ごせるみたい。

 ところがネェ…

 何日かして又、同じ症状が出たの。

 生ぬるい風に私は目が覚めちゃって!

「ったくぅ、勘弁してよぉ」っと、私は溜め息。
 考えた末、姉上に一週間ぐらい私の部屋に寝てもらう事にした。

 家族は誰も、真夜中の空調怪奇現象の事なんて信じないから…

 姉上に自ら、体験してもらおうと考えたのだ。

 その間は私は姉上の部屋で就寝である。

 果たして…




 一週間経って、姉にエアコンの様子を尋ねてみたところ…

「別に、何ともなかったわよ」っとまあ、素っ気ない返事が返って来た。

 毎晩、快適に寝れたと言うんだけどネェ。

 うーん、どうなってんの?

 あのエアコンめ、私の事がキライなのかなァ?

「機械が人見知りするなんて、聞いた事がないわよ。八重美の思い過ぎじゃないの?」とまあ、姉上は笑うけど…

 私は気持ちがスッキリしない。

 又、自分の部屋に寝るようになってしばらくしたら、同じ現象が起きたんだよネェ。

 私は急いで姉上を叩き起こして、自分の部屋に連れて来たの。

 でも、部屋の中はフツーに涼しいんだよ。

 この行為を、私が3度も繰り返すからサァ…

 私は姉上から、怒られちゃって。

 流石の私も、段々と腹が立って来た。

 エアコンが生ぬるい風を出す度に私は…

 ヤケになって、何度もリモコンを扱い回した。

 そしてついに、私はぶちキレた。

「イイ加減にしなよ、このオンボロォーッ!!」

 エアコンに罵声浴びせた私。

 生ぬるい風を出していたエアコンが涼しい風を出すようになった。


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