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『滝くんの愛読書』
【学園物 官能小説】

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『滝くんの愛読書』-7

「ああ…気持ちい…」

滝君の切なそうな表情を見ていたら何だかさらに快感が高まってきた。

(どうしよう…すごいドキドキしてきちゃった…)

その時滝君が私の腰を掴み、下から突き上げ始めた。

「あああああっ!!や…そんな急に動いちゃだめえっ!!」

中の壁に擦りつけるように動かされ、全身が痺れそうになる。

「佐々山さんすごいやらしい顔してるよ…」
「やだ…言わないで…あああっ!!」
「やばいよ…俺いきそ…」

滝君の動きがさらに激しくなる。

「あたし…あたしもまたいっちゃうよぉ!!」
「俺も…もう…」
「あっ!!だめ…いく…いく…あああああーっ!!!」
「ううっ!!」

滝君は奥まで腰を打ち込むとぎゅうっと私の体を抱き締めた。

(あっ…出てるのわかる…)
滝君のそれは何度も痙攣し精液を吐き出しているようだった。夢のような快感に浸っている私の耳元で聞こえる滝君の荒い息遣いがやけにリアルで…今のえっちが現実だったと私に教えてくれているような気がした。





「大丈夫?汚れてない?」
「うん…何とか」

私は放心したようになっていた滝君を立たせて、制服が汚れていないかどうかを後ろに回って確かめた。そして私は先程から気になっていた質問を滝君にぶつけてみた。

「それにしても、どうしてバスの中であんな本読んでたの?」
「…その方が興奮するんだ」

しばらく沈黙した後に真面目な顔をしてそんなことをいう滝君がおかしくて、私は声を出して笑ってしまった。

「だいぶ暗くなっちゃったね」
「うん…」

広場に出ると、街灯がぽつぽつと灯り始めていた。

「佐々山さん…」
「え?」

急に滝君が立ち止まる。

「勢いとはいえ、こんなことをしてしまって…本当にごめん」

そういうと滝君は私に向かって深々と頭を下げた。

「そ、そんな!むしろ謝るのは私の方っていうか…私こそごめんなさい。だからそんなふうに思わないで?」

私は滝君の顔を覗き込む。

「俺、約束きちんと守るから」
「え?」
「明日から数学教えるよ」
「本当にいいの?」
「うん」

滝君はそういうと少し照れたような笑顔を初めて見せてくれた。その笑顔が予想以上にかわいくて、私はまたまたきゅんとしてしまったのだった…。


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