エリザベスシリーズ・オマケB-1
俺様はブラスト族のブルーレッド。
エリザベスを始め、人形たちがいなくなって半年以上になる。
「人形たちはもう、処刑されたかも」
俺様やグロリアス、ミセス・マルセル、ミス・シェリーは皆、そう思っていた。
ところが!
俺様は偶然にも、意外な情報を独自のルートで入手したんだ。
何と、エリザベスが本当に女王様に就任したんだってよ。
つまり、夢の人形王国ってのは実在してるって事なんだ。
俺様は最初は冗談だと思っていたけどよ…
並みの諜報機関より、遥かに高い情報収集能力を持つブラスト魔王府の諜報機関が調べた情報だからな…
信憑性は高いんだ。
夢の人形王国は、かつての幸せ人形王国の連中が同じ場所に再建した新国家らしい。
処刑されたと思っていた連中は皆、密かに生き延びていたんだ。
まあこれには…
魔界最奥の暗黒郷に住み、魔王府に強大な権力を持つ大魔女ソーサラスの恩恵があるらしいけどよ。
エリザベス…もとい、エリザベーラは長年帰郷を待ちわびていた連中に迎えられ、元の鞘に収まったってワケだ。
女王様と言うよりも、王妃になったと言ったらイイかもしれねえな。
おかげでエリザベスは、言葉づかいがハッキリして来たらしい。
新国家にはソーサラスが可愛がっていた男人形ジャックルが王様として君臨している。
エリザベーラはジャックルと結婚し、王妃の座に就いたってワケだ。
既に、2体には双子の子供が出来ている。
キディを始め、今までの子供人形たちは人口的に作られ、母親の霊気を注入されたんだけどよ。
今度はジャックルとセックスをした末に、エリザベーラ自らが生んだらしいんだ。
その双子こそが、正真正銘の自分の子供人形ってなるんだろうな。
となるとだ…
ずっと母親べったりだったキディはどうなるんだろう?