秘密〜?〜-4
「それで、実習についてのアドバイスなんかを先輩から聞いたりする時間があって、わりと縦の繋がりが強いんだ。
んで、ある日みー先輩から写真のモデルやってくれって頼まれたんだ」
「モデル?」
「そう。
文化祭の作品にするからって。
ホラ、俺ってかっこいいじゃん♪」
「・・・・・」
「なんかツッコんでよ!」
「え?だって実際かっこいいと思うから、なるほどなあって…」
「あっそうなん?
惚れるなよ♪」
「大丈夫です」
「ん?そうはっきり言われると傷つくわ?」
「それで、陸先輩はそれがきっかけで入部したんですか?」
「入部したっというか…あの人あ?ゆ?性格だから、なんだかんだで入部させられたってかんじ?」
「そ?なんですか?。
あっじゃあ、まぁ先輩は?」
「アイツは俺が引き込んだ。
当時の部長って殆どユーレイ部員って感じで、みー先輩と俺しかいなかったんだ。
俺ってやられキャラじゃないじゃん?
どっちかっていうと攻めキャラ?
だから、やられキャラのアイツを引き込んだんだ」
「まぁ先輩かわいそ?」
「い?んだよ、アイツはあ?ゆ?扱いで。
本人も嫌がってないし」
私は、まぁ先輩を思い出す。
「ん?確かに、みー先輩とのやりとりを楽しんでいるような…」
「だろ?
だから、アイツにとって入部したことは良かったんだよ。
いや?俺良いことしたな?」
「自分で言います?
普通…」
「だって、誰も言ってくれないんだもん。
自分で言うしかないじゃん?
それとも、姫が言ってくれる?
『陸先輩良いことしましたね♪』って」
「『陸先輩良いことしましたね』」
「うっわ!何その棒読み!!
ありえね?!」
「『姫』なんて言うからですよ」
私はべぇ?っと舌を出した。