投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秘密〜出会い〜
【その他 恋愛小説】

秘密〜出会い〜の最初へ 秘密〜出会い〜 6 秘密〜出会い〜 8 秘密〜出会い〜の最後へ

秘密〜?〜-2

「陸先輩とまぁ先輩って、いつから友達なんですか?」
えみが尋ねた。

「中2の時から」
まぁ先輩がにこっと笑って教えてくれた。

「え?…じゃあもう6年?」

「そうだね。
だからお互い、お互いのいろんな秘密を知ってるよ」

「どんなことですか?」

「ここじゃあ、言えないなぁ?」

「え?聞きたい、聞きたい!」

等と、まぁ先輩とえみが話を盛り上げ、再び私の話になることはなく、お昼休みが終わった。



「なっちゃんが言ってた通り、写真部の人面白いねっ!」
部室から校舎への帰り道、えみが嬉しそうに言った。

「でしょ!
みー先輩もまぁ先輩も優しいし面白いし。
ただ陸先輩がなぁ…」
私は軽くため息をついた。

「い?じゃん陸先輩!
なっちゃんてば陸先輩にかまってもらえて羨ましいよ!」

「かまう?
あれはいじめだよ!」

「でも、仲良くなれたじゃない?
い?なぁ?。
私も陸先輩と仲良くなりたぁ?い!」

「えみは、陸先輩に近づきたくて写真部に入ったんだもんね。
頑張って!」

えみは、陸先輩に食堂で会った時から気になっていたらしく、陸先輩が写真部の先輩であること、陸先輩に眠り姫とからかわれたことを話したら
『私も写真部に入りたい!』
っと言うので、今日一緒に部室に行ったんだ。

「うん、頑張る!!
なっちゃんは陸先輩のことどう思う?」

「どうって?」

「かっこいいなぁとか、彼女いるのかな?
どんなタイプが好きなのかな?っとか」

「ん?…」
陸先輩を思い出してみる。

背が高くて…
180近くあるのかな?
ガタイが良くて、髪の毛は茶色のストレートで、ボリュームがあって、わしゃわしゃしたら気持ち良さそうで…
整った顔立ちで、一見恐そうなんだけど、笑うと少年みたいで、お喋りで…

「かっこいいとは思う。
でも、それだけ。
女関係とか気にならないよ」

「そっか」
えみはほっと胸をなでおろした。

その姿が可愛くて、自然と笑みが溢れた。

『うまくいって欲しい』

素直にそう思った。


秘密〜出会い〜の最初へ 秘密〜出会い〜 6 秘密〜出会い〜 8 秘密〜出会い〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前