俺のM女調教日記(2)-1
俺は、床に横たわっている佐恵子をじっと見つめていた。
佐恵子が虚ろな目で、苦しそうにハアハアと肩で息をする度に、
汗で濡れた乳房は鞭で打たれて赤くなり、それが部屋の淡い照明に
照らされ、妖しくゆらゆらと揺れながら光っていた。
女は丸裸で、俺に打たれた鞭でミミズ腫れになっている大きな尻を
剥き出しにして、痛々しく床に倒れ込んでいた。
黒々とした長い髪は、女の肩で妖しい生き物のように肌にへばり付き
汗で濡れていた。
その女は、汗にまみれ淫獣のように無様な姿で息絶え絶えにして
俺の目の前で横たわっている。
この女が病院では、若い看護婦達の長として慕われるとは思えなかった。
優しく、凛としたこの女の身体の中には、もう一人の女としての情欲、
被虐性、そして俺に蹂躙されたいという妖しい女の血が流れていると
思うと俺はゾクゾクするような戦慄を覚えた。
俺は、じっと女が落ち着くまで見守っていた。
やがて女は俺に気が付き上体を起こすと、
気怠そうに俺に身体を向けた。
その大きな白い乳房や腹、太股と、その抜けるような白い肌には、
幾筋もの腫れ上がった鞭の後が痛々しく印されていた。
女はその痛さに気が付くと、
「あぁ・・」と言いながら傷痕を手で押さえた。
それを愛しいものに触れるようにそっと愛撫していた。
「あぁ、お許しください、私いつの間にか・・」
「いいさ、少し落ち着いたかな」
「はい、ありがとうございます、あの、少しお聞きしたいことが・・」
女は気怠そうにしながらも、真剣な顔をして俺を見つめて言う。
「何かな、言ってみろ」
「はい、貴方様は誰か飼っている女性の方が居られるのでしょうか?」
「今は誰も居ない、それは前に言ったはずだが、それがどうした?」
「はい、こんなこと言って良いのか解りませんが・・」
「言ってみろ」
俺の声が高飛車に出ると、一瞬女は怯えたようにしていたが
意を決し俺の顔を見つめ直し言った。
「はい、もし貴方様が、私を気に入って下されば、どうか私を・・」
「飼って欲しい・・とでも言うのかな?」
「はい、突然こんなことを言って失礼なのですが、どうしても・・
あの、よろしければ、是非この私を、と・・勝手なお願いですみません」
「ふむ・・では、お前は俺の調教が気に入ったのだな」
「はい、貴方様以外に私がお仕えする人は、私には考えられません」
女の目は哀願するように、俺をじっと見つめていた、
その時点で、俺は可愛いことをいうこの女が欲しくなっていた。
しかし、すぐに俺は答えを出さなかった。
女が本当の俺の奴隷になるからには、もっと俺自身がこの女を
知らなければならない。
それに、女にもそれなりに覚悟が必要だからでもある。