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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第二話「励ましてあげタイッ!?」-20

「ん、あぁん、ズルイ……あん、やだ、男の子……いいよぉ……マネージャー君の……ばかぁ……」
「俺だって、やれば……できるでしょ……」
「うん。マネージャー君……私、いかされちゃいそ……」
「だから……なら!」
「そんなに里美ちゃん……気になるの?」
「ええ、すごく……」
「そうなんだ……あ、あう……んぁ、うん、楽しい!」
 上半身を起こして振り返る紅葉はキスを求めようと唇を窄める。紀夫も雰囲気に飲まれ、その唇を求めて前にのめりこむ。
「ん、んぅ……ちゅぅ……」
「はむ、んちゅ……はむ」
 キスをすると目を瞑ってしまう。理恵に誉められたのが原因だと哂っていると、紅葉は気に障ったのか、わき腹を抓ってくる。しかもそのくせお尻で擦り寄ってくるのがいじらしく、求めに応じたくなる。
 が……、
「ん、あぁ……はぁ……い、いく……かも……」
 根元が不意に締まったと思うと紅葉はどさりと床にへたりこむ。
「もみじ……さん?」
「……ん、んぅ……もう、イカサレチャッタ……」
「そう……ですか……」
 まだ少し快感の足りない紀夫はビクビクしている紅葉の身体を名残惜しそうに撫でる。
「あら、君はイッテないの? いいよ? 私のこと使っても……」
 けだるそうに脚を開くと、くちゅぷと糸を引く。
「出来ませんよ……」
 あらぶる息を隠すことも出来ず、ただ淫水の滴る秘肉を見つめる紀夫。
「そのままじゃいけないでしょ? 不審者だよ」
 隆々と勃起するそれは前かがみで隠せる代物でもない。
「先輩のせいです、だから、責任……責任とってくださいよ……」
 開かれた身体にのめりこむ様に倒れる紀夫。紅葉は彼の背中に手を回すと、赤子をあやすように撫でた後、耳元にキスをする。
「あ、あああん! 耳舐めちゃやあ……、あん、奥に来るよ……、マネージャー君の、小さいのにビクンビクンしてて可愛いよお」
「ん、はぁ、先輩の、すごく、トロトロで、気持ち良くさせてくれます」
 腰をぐいぐいと突き出すと苦しそうな声が聞こえる。絶頂に達したばかりの身体には負担なのかもしれないと思いつつ、湧き上がる衝動に耐えることをしなかった。
「先輩、こんな、でも、すごく、だから!」
「いい、いいの。いいんだってばあ! コレはお詫びみたいなものだもん! もっ
と、もっとしても……!!」
 ――お詫びってなんだろ……けど、今は、そんなことより……。
 紅葉は既に達しているのなら、この行為はあくまでも紀夫の自由意志。その事実を振り払うように激しく求め、背筋を仰け反らせる。
「う、うぅ、う……うぅ……」
 陰茎の根元までを入れてもまだ先が見えない。もっと奥を目指したい。紅葉の中を知りたい。そんな欲求も大きな津波と化した快感に流され、青いゴムの中で静かに脈動し始めていた。
「あ……あぁ……はぁ……」
「ん、ああ……くっ! うぅ……あっはぁはぁはぁ……」
 紅葉の脚がピンと伸び、感極まったあと彼の腰を求めるように交差する。
「あ、ああ、先輩、紅葉……先輩……」
 痺れの走る身体、重い瞼を持ち上げる事もできず、粘つく汗をかいたまま彼女に倒れる紀夫。紅葉はその髪を優しく梳き、彼の重さを受け入れていた。
「……先輩、なにがお詫びなんです?」
 平静を装うために先ほどの疑問を口にして時間を稼ぐ。
「私、ちょっと変なのよ」
「知ってます」
「そうじゃなくて、男の趣味よ……」
 それはつまり自分が変な男ということであり、どちらかと言うと嬉しくないことで……。
「安心しなよ。君が好きってことじゃないからさ……」
 紅葉に好きになってほしいわけでは無い。けれど、恍惚の時を与え合った仲でまったくそういう感情が無いというのも味気なく、女子の目線からの戦力外通告を受けた紀夫は一人前にため息を着き、がっくりする。


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