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Lesson xxx
【学園物 恋愛小説】

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Lesson xxx 〜later events〜-2

「お前、家に帰らなくていいの?」

食後にソファーに座ってのんきにテレビを見ている神崎に聞いてみた。

「んー?だってまだお母さん帰ってこないし…」

テレビから視線を外さずに答える神崎に何となく違和感を覚えた。

神崎は嘘をつくのが下手で顔に出る。

「何かあったのか?」

「……何も…。先生と一緒にいたいだけなんだけどなぁ」

俺の腕に腕を絡ませて擦り寄ってくる。

「嘘つけ」

冷たく言い放つと神崎は頬を膨らませて鋭く俺を睨んだ。

「どーしてそんな風に言うかな。だって学校じゃバレたら困るから一緒にいれないじゃん。でも迷惑なら帰る」

そう言うなりソファーから立ち上がった神崎の手を無意識に引き止めた。

振り向いた神崎はニヤリと笑い勝ち誇った声で言う。

「その手は何かな?」

くそっ!
これでまた神崎が調子に乗るのは目に見えてる。
それがわかってるのに俺の手は神崎を離さない。

力任せに手を引くと神崎は小さな悲鳴を上げて俺の膝の上に落ちてきた。

「いったいなぁ!も…ぅンッ?!」

抗議の言葉を塞ぐように顎を掴んで唇を奪う。

足をバタバタさせて暴れていた神崎は次第におとなしくなった。

唇を離して目が合うと神崎は俺の首に腕を回して恥ずかしそうに胸に顔を埋めた。

いつも生意気な神崎のこんな仕草がたまらなく可愛くて愛しくなる。

甘い髪の匂いが鼻を擽り、心地よい柔らかな身体に理性がだんだん薄らいでいく。

キャミソールの裾から入れた手が背中を撫でると神崎の身体がビクッと跳ね上がった。

その反応に気をよくして強弱をつけて背中の手を滑らせる。

「も…っ…!せん…せぃのえ…っち…!」

途切れがちな神崎の言葉に、わざとらしい意外さで返してやった。

「ただ触ってるだけだろーが」

「さ…わり方…がえっ…ちな…のっ…!」

神崎の熱い吐息がシャツごしに感じられて思考が淫らな方へ傾いていく。


そこをグッと我慢して理性を引き戻すと神崎に訊ねた。

「俺に何か隠してねーか?」

快感に潤んだ瞳で俺を見た神崎は何を言われてるかわからないのかぼんやりと呟いた。


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