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魔法の穴
【その他 官能小説】

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魔法の穴-2

[ ここ見てよほら…
ぽっかり空いちゃってるでしょ?
赤ちゃんが産まれる穴よ
男を幸せにする魔法の穴なのよ ]


たしかに美少年…
色白でまつげが長くて…
瞳がとっても綺麗なのに黙って虚ろに私のあそこを映してる。
小さな泣きぼくろなんかあって色っぽい…

ゲイなんだって…


[ 好きにしていいわよ不思議でしょ?
もっと近くで見て触ってみなさいよ
…舐めちゃってもいいのよ ]

私は股を広げてベッドに横たわる。

ただ見つめてるだけの美少年…
女が嫌いってわけでもないと思うんだけど、女の体にどうしても興味がもてないのかしら…

ふぅっ…

[ 痛い?
何だか痛々しいわね ]

私は起き上がって美少年の左腕に巻かれた包帯に目をやりながら話しかけてみた。

心の傷には触れてはいけない…
そんな気がしていたんだけど、もう私もネタが尽きてしまった。

男と男の恋に破れて食事も取らず…
ついには自殺未遂まではかったらしい。

見るに見かねた母親が取った苦肉の策はデリヘル嬢。

心の傷が少しでも癒えて、ついでにセックスまで矯正してくれるのなら金に糸目はつけないというわけだ。

ボーイズラブだか何だか知らないけど、君たち男でしょ?
男なら女とセックスしなさいよっ!


私はそっと美少年の腕に触れてみた。
彼はさっと手を引っ込めようとしたが私がその手を捕まえて握りしめたらそれ以上は抵抗しなかった。

美少年の手を握りながら私はそっと引き寄せて自分の胸に押し当てて絡めた指にチュッとキスした。

[ あなたの素敵な恋を聞かせて… ]

美少年は何も言わなかったけど、その澄んだ瞳で私の目をじっと見ていた。

[ あなた綺麗よ
ねえ…私は綺麗?
私の体綺麗だった? ]

[ あなたに…僕の事なんかわかりやしない… ]


美少年は初めて口をきいた。
想像していた澄んだ声ではなく、普通の声だった。


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