冷たい指・女教師小泉怜香C-9
「……はっ……はあっ……」
嫌だと思っているのに身体はどんどん反応してしまう。
自慰の時にいつも思い描いていたサディスティックな亮。
妄想していた通りの冷酷な彼が、今実際に私の身体を凌辱しようとしていた。
「センセー……何本欲しいの……?」
私に自慰を強要し、蜜壷に蛍光ペンを何本も突き立てたあの時と、まったく同じセリフ。
私の意識は現実と妄想の狭間で混乱していた。
「……んああっ……亮っ……」
気持ちが通じ合っているという実感はまるでないのに、身体はどんどん貪欲になっていく。
ひどくはしたないと思いながらも、私は亮が欲しくて欲しくてたまらなくなっていた。
冷たい指先がついに割れ目につぷりと侵入し、その瞬間の心地よい圧迫感に私はうっとりと酔いしれた。
流れ出した私の淫蜜が、亮の指の付け根まで汚していくのがはっきりとわかる。
もう離れたくない―――。
自分と亮を繋いでいるたった一本の指を、私は夢中で締め付けた。
「……んん……はあっ……」
ひどく焦っている私とは対照的に、亮は不気味なくらいクールな表情を崩さない。
それどころかもっと鳴けと言わんばかりに、二本、三本と指の数を増やしていく。
激しく中を掻き混ぜられるたびに、私の内側は必死で亮にしがみついた。
「……すげぇ締まってきたよ……」
いやらしい声で囁きながら、親指でクリトリスを捏ね回す亮。
クチュクチュという卑猥な音が保健室中に響き渡る。
「……も……イヤ……はあっ……」
心はこんなにも置き去りにされているのに、肉体は悲しいくらい高ぶっている。
亮にきつく抱きしめられながら、切ない狂気の中で私は快楽の階段を一気に駆け上がって行った。
『……ああっ…だめ…イ…イっちゃう……』
ギュッとつかんでいた椅子の背もたれが、机にぶつかってガタンと大きな音を立てる。
「あぁっ……あぁっ……はあああっ……!!」
亮の腕にしがみつき、ケモノのような呻き声をあげて私は達した――――。