小悪魔たちに花束を【新天地編】第一章 晴嵐編入(前編)-13
次章予告
「三里さんの声、初めて聞いたよ。
すっごく綺麗な声」
三里さんは、真っ赤になって俯く。
「アキラは純粋な心持ってる。
欧米じゃそれで当たり前。
プライバシーの侵害以外の何者でもない!
もし真梨亜だったら自殺ものだよ!」
「あと問題なのは家庭科か。
……………家庭科ぁ!?」
うっかり声に出してしまって、皆の注目を浴びてしまった。
「やっぱりボクって、迷惑だったのかな?
晴女に来ない方が、良かったのかな?」
「特別扱い、した訳じゃない」
「晶さんは、似てるから。昔の、私に」
「君は、いつも泣いてるな」
「今更、泣けるかな?」
「晶!?何て格好………」
「家族なんだから良いじゃない、別に?」
「お姉ちゃん」
「何かな〜?」
「ひあっ!?」
「父さん、良い?」
父さんはいきなりボクを居酒屋なんかに連れ出した。
何考えてんだか、まったく!
「忘れてどうするの!
ボクの身体が元に戻らない限り、一生付いてまわるんだよ!?」
第二章晴嵐編入(後編)
女の子って………