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小悪魔たちに花束を
【学園物 官能小説】

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小悪魔たちに花束を【新天地編】第一章 晴嵐編入(前編)-12

「ねぇ。
 鳴海ちゃん、失神しちゃってるよ?」
「ホントだ。『心、ここに在らず』って感じね」
 クラスの全員が晶の顔を覗き込む。
「このままここに鳴海ちゃん放っといたら、他のクラスの娘が来ちゃうよ?」
「次の授業もあるしねぇ」
「それに鳴海ちゃん、風邪引いちゃうし」
 そうやって皆が眉を寄せ合い困っていると、愛が手を挙げて鳴海の側に寄ってくる。
「皆で鳴海ちゃんを着替えさせてぇ、教室に運んであげちゃいましょ〜ぉ!」
「あ、それい〜かも」
「ってか、鳴海ちゃんの身体も見てみたいし?」
 満場一致。女の子達の手で鳴海の晶は長机の上に寝かされ、着ていた水着を脱がされていく。
 
「や〜ん!?
 鳴海ちゃんのおっぱい、ちっちゃくてかわい〜ぃ!」
「見て、見て!?
 鳴海ちゃんのアソコ、殆んど生えてなくて、全然ハミ出てないよ!」
「鳴海ちゃんの身体ぁ、まるで赤ちゃんみたいだよ〜ぉ!」
「ちょっと触っちゃえ!
 えいっ!」
 そんな声を上げながら、女の子の一人が晶の胸をつ突き始める。
 それを合図に、他の女の子達も触り始める。
「あ、ずるいっ!それじゃ私もっ」
「鳴海ちゃんのアソコふにふにしてて、すっごく触り心地良いよぉ!」
 股間を撫でるように指を潜らせていた女の子が、面白い玩具を手に入れた様な表情で皆に報告している。
 
「はいはい、そこまで」
 いつの間にか制服に着替え終っていた圭子が皆を掻き分ける様にして、晶の元へと近付く。
 その後ろに付き従うように、こちらも制服に着替えていた悠麻が晶の着替えを、その腕(かいな)に抱(いだ)いて晶に寄り添う。
「いつまでも鳴海の奴を素っ裸にさせてる方が風邪、引かせちまうだろ〜が?
 会長命令だ。皆、鳴海から離れろ!」
 圭子の一喝で、クラスの皆は潮が引くように晶から離れていく。
「愛、鳴海に服着せんの、三里と一緒に手伝ってくれ」
 その声に、先に行動に移していた悠麻から着替えを受け取る。
 そして三人で手分けして丁寧に服を着せて行く。
 意識のない晶はまるで着せ替え人形のようで、その光景はどこか現実感を欠いて、シュールに映る。
「あとは、そうだな。
 俺が鳴海を教室に運ぶから、愛は一緒に付いて来てくれ。
 三里は鳴海の荷物を頼む」
 そうして晶の身体は教室に運ばれて行った。
 
「呆れたね。
 アキラがそんな事されて喜ぶ娘じゃない事ぐらい、何で分からない?
 マリアは一目見て、すぐ分かったよ。
 それにケイコ。いつもこんな馬鹿な事止めるはずのあなたまで一緒になってふざけてたなんて」
「いや、なんかさ。
 その場の勢いと雰囲気でさ。
 それに鳴海の奴みてたらなんか放っとけなくてさ」
 
 
  さっき、何て言ったの?
 
  ワ カ ラ ナ イ
 
  ボクに何したって?
 
  理解したくない
 
──見られたんだよ、皆に──
 
  ナニを?
 
──裸をさ──
 
  ダレの?
 
──ぼく達のはだかを──
 
──片野さんにも見せた事ない──
 
──産まれたままの姿を──
 
  見られて、触られたの?
 
  ワカラナイ
 
  理解したくない
 
 
「ぃやだ………。
 イヤだ、嫌だああぁぁぁっ!!」


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