My heart is in your hand.-6
「…ああっ!!」
ぱんっぱんっと激しく腰を打ちつける由宇。
文恵もそれに応えるように、自分から由宇の唇を奪う。
舌を絡め、ときには由宇の舌を吸い、激しく求める文恵の姿に由宇は激しく興奮していた。
「ああっ、いいの、中平君、気持ちいい…!!」
「男としてなかったんなら…いつも1人でやってたんですか…?」
「あっ…そんなこと、聞かないで…! ああ…んっ」
「してたんですね…?」
否定しない文恵に、意地悪そうに由宇は尋ねる。
「ぅ…んっ…意地悪なこと、聞かないでっ…ああっ」
恥ずかしそうに首を振る文恵。
図星か…とニヤリと由宇は笑うと、射精間近なそれを激しく打ちつける。
「ああっ、激しい、んんっ」
「あ、もう…イキます…!」
「うん、いいよ…! イッていいよ…!」
「ううっ…!」
由宇が小さく呻くと同時にそれを引き抜くと、文恵のお腹から胸にかけて勢いよく体液が飛んだ。
文恵は荒く息を吐きながら、胸にかかった体液を指ですくいとる。
「中平君…」
「は、はい…」
その指先の体液をぺろり、と舐めとる文恵の姿は。
「すっごく気持ちよかった…」
由宇が今まで見てきた『悟の母親』とは全く別人だった????
・・・・・・・・・・
1週間後?????
「先輩、今日も泊まっていきますよねー?」
「もちろん」
「じゃあ俺、先にお風呂入ってくるんで」
椅子から悟は立ち上がると、由宇が泊まることに嬉しそうにしながら脱衣所へと入っていく。
「…由宇」
座っている由宇の後ろから、そっと伸びてくる2本の細い腕。
そして背中に当たる、ふくよかな胸。
その感触に…胸が高鳴らないはずがない。
「今日も、楽しみにしてるわ…」
耳元で文恵が囁く。
甘美な夜を、想像しないわけがない。
奪われたのは俺の方だ???そんなことを由宇は思った。