My heart is in your hand.-3
「あっ…ぅん…」
由宇は、閉じている文恵の唇を舌で無理矢理こじ開ける。
文恵が抵抗しようとして体のバランスを崩したとき、そのまま畳んである布団の上へと由宇は押し倒した。
「中平君…どうしちゃったの?!」
文恵も少しばかり酒を飲んだせいか、顔がほんのりとピンク色になっている。
それは余計に、由宇の欲望をかき立てた。
「彼氏…いないんですか…?」
由宇はうつろな目をしながら…唐突にそんなことを聞く。
「いるわけないじゃない…仕事ばかりして、忙しいし…」
「じゃあ…セックスしてないんでしょう?」
由宇がそう言った瞬間に、恥ずかしそうに文恵は顔を背けた。
仕事を若者のいる中でこなし、見た目こそ派手ではないものの若さを保つ文恵だった。
だが、悟が家に誰も招かなかったように、文恵は遠慮して恋人のような存在は作らなかったのだ。
「…我慢できないですよ、もう」
「そんな…あっ!」
由宇は文恵のカットソーをめくりあげる。
真っ白な下着に包まれた胸が露わになり、その肌を文恵は隠そうとした。
だが、その手は簡単に由宇に押さえられてしまう。
「中平君…見ないで…やだ…」
右手で文恵の両手首を押さえつけ、左手を文恵の背中に回す。
「や、中平君…! 外さないで…!」
そんな抵抗の言葉はむなしく、簡単に下着がふわりと浮く。
そして柔らかそうな胸が、由宇の目に入った。
「…中平君…見ないで…」
我慢しきれなくなって首元にキスを落としながら、その柔らかい胸に手を這わす。
指をふにふにと由宇が動かす度に、文恵の体は震え、甘い吐息を漏らすのだ。
「中平く…ん!」
由宇は文恵の手首を押さえながらカットソーを脱がせ、ホックの外れた下着すらも奪い取る。
そしてまるで綺麗な人形でも眺めるかのように、じっくりと文恵の上半身を眺めた。
…そのうち、由宇はいきなり文恵の体にむしゃぶりつく。
胸を揉みしだきながら、頂に吸いついた。
「ああっ…や…だめっ…」
由宇は、舌先でかたくなった突起を転がしてみたり、舌全体で舐めしゃぶったりしていた。
そうしながらも、由宇は手を文恵のスカートへと這わせていく。
スカート越しでも感じられる、むっちりとした感触。
ぎゅうぎゅうと強く、スカート越しに太ももやヒップを揉んでいく。
「はっ…んんっ…」
文恵は目を瞑りながら、その愛撫にじっと耐えている。
声を押し殺しているのだが、時折漏れる吐息がいやらしく感じられ、余計に由宇の加虐心をあおるのだ。
由宇は我慢ができなくなり、スカートをめくりあげた。