囀ずり酔いしれ-2
「ちゃんと…さわっ、て?直にさわって、ほし…っ」
「了解」
プツン、プツンとシャツのボタンを一個ずつ、私をうかがいながら外す視線にも胸を期待で高鳴らせながら、見つめあう。
外れて開いたシャツにずらされたブラ。
空気が直に肌を撫でる。
唇を軽く舐めて無言でねだればハルはちゃんとキスをしてくれた。
「ぅ、ん…ぁ…ふ」
くにくにと双丘を優しく揉まれて、キスをされれば胸だけでイけるんじゃないかってくらい快感が神経をなぞりあげる。
今身動きしたら音がわかっちゃうかもしれない。
そんなくらいしとどに濡れた感覚が自分でもわかる。
「ハル…ここ、やぁ……」
「……移動する?」
こくこくと首が振り切れそうなほど頷く。
こんな…玄関先じゃできない。
もう声我慢できない。
ぐいっと首と膝裏に回された腕が体を持ち上げる。
――くちゅん…っ
一瞬響いた音にハルはニヤリとほの暗く笑って、頬にキスするだけだった。
………もっと恥ずかしいこと言われるかと思ったのに…。
拍子ぬけて、でもお姫様抱きなんて状況に不謹慎だけどやっぱり嬉しくてぎゅうっと抱きついた。
ベッドに優しく下ろされてキス、キス。
かと思えば上の服だけを脱がして、抱え込むように後ろから抱き締められた。
やわやわとやっぱり胸だけ。
なのに一度火のついた体はじんじん熱く官能の火ばかりを灯していく。
先っぽをちょっと触れられた瞬間、ダメになっちゃう、と思った。
今もう絶対下はびしょびしょだ。わかる。
「乳首好きだっけ?」
「わか、な…い」
「ふーん…好きみたいだけど」
そう笑って首筋に舌を這わせて、たまに耳にキスしながら先っぽをくりくりっと弄られたら、やだ…どうしよう。
体、あっつい……
身動ぎするたび、くちゅくちゅなる下肢に羞恥を煽られて、いつもならとうにもらえるハルが今は遠い。
「はる…っ、ハルぅ…やぁ、はるつぐ…ぅ」
欲しい。
欲しい。欲しい。
こんなに欲しいのに。
いつもならくれるのに。
胸だけなんてやだ。
胸だけでイっちゃうなんて恥ずかしすぎる。
くりくり先っぽを弄られてくにゅくにゅ胸を揉みしだかれる。
「感じまくってるね、紗英さん」
「ん…ぅ、ん…っ!」
必死で頷いて、だからちょうだいってねだるしかできない。