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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第一話「守ってあげタイッ!?」-14

「ん、ダメだよ、そんな乱暴なの……」
「だって、だって……」
 ただ闇雲に彼女を求め、そのうちの一回が秘裂を穿つ。
「あ、ああーん!」
「う、っくぅ!」
 先端に感じる圧迫感、背筋に軽い痺れが走り逃げ出したくなるくらいの刺激があった。
「だめ!」
 理恵の手が尻蕾になる彼の身体を掴み、短い爪を立てる。
「ダメなの。君がしてくれないと、ダメなの……」
 何か必死な、どこか寂しそうな声ですがりつく彼女に、紀夫は少しだけ冷静さをとりもどした。
 ――理恵さんは何かを隠している。
 視聴覚室の一件もそうだが、他にも何かあるきがした。
 先ほどの性に関する倫理感にも違和感があった。どこか自分を偽る彼女の乾いた声と上擦った笑いは付き合いの短い紀夫でもおかしいと感じていた。
「ねえ理恵さん、エッチ……いいの?
「いれといて……ンッ、今更あ、……なにいってるの? もう……君がしたんじゃない?」
「だけど、理恵さん……」
「紀夫なんて怖くないもん。だから、君にされても平気なの……。エッチだって怖くないもん……」
「怖いの?」
「怖くないもん!」
 声を荒げる彼女と目が合う。
 鼻の辺りに薄っすらと汗をかいた彼女の目はまん丸で、背中ではシャツをきゅっと掴んでいた。
「エッチ、怖くないもん。あたし、エッチしたことあるし、彼氏とは別れちゃったし、誰としたって平気だもん。君じゃなくたって怖くないし、あいつらだって怖くないもん」
「うん……うん」
「だからね、君のことリードしてあげるの。全然大人なあたしだもん。大丈夫だよね?」
 彼氏のこと。
 視聴覚室でのこと。
 性についての正直な気持ち。
 理恵の持つ不安で不満な不快なこと。
「うん。理恵さん、僕に教えてよ……大人な理恵さんを……」
 それを解消する、もしくは誤魔化して上げられるなら、それは誰に対しても嘘をつくことにはならないだろうし、そもそも弁解する相手もいないはず。
 若干の役得は目を瞑るとして……。
「どう? あたし……、変じゃないかな?」
「ん? 何が?」
「だから、中……」
「わかんないよ。僕、これが初めてだから……」
 膜越しに感じる彼女の内側は熱かった。より純粋な体温を持つ膣内部は彼をあおり、複雑な柔突起で弄っていた。
「んあん! えっと……ね、あたし、君が初めてじゃないけど、でも、あ、不安なんじゃないからね? ただちょっと、君が不安になるかもって思ってね。だから、変
だったら教えて欲しくて……」
 くねくねと腰を動かしながらころころと表情を変える理恵に、紀夫は奥歯を噛み締めながら一言ずつ言葉を選ぶ。
「んーん、理恵さんは変じゃないよ。すごく温かくってイタズラで、すぐに僕のこと気持ち……良く……して……ん、あ、ううぅ……」
 しかし、袖口を掴み震えだす紀夫。女子に馴れたとはいえ、それは日常会話のレベル。肌の密着は別次元の出来事であり、彼女の熱いと息が前髪を揺らす度にお尻の穴がヒクヒク動き、コンドームの中で惨めな我慢汁を溢すのがわかった。
「ね、理恵さん……僕、僕もう!」
「きゃん!」
 泣きじゃくるように彼女にしがみ付き、ビクビクと肩を揺らす紀夫。「はぁはぁ」
と短く素早い呼吸を繋ぎ、彼女のブラウスに唾液のシミを造る。
 下半身で渦巻いていたわだかまりが爆発し、全身に寒気を伴う電流が駆け抜ける。
視界にそれが届いたとき、彼の陰茎は独自の人格を持って行動を始め、彼女の中で収縮を繰り返した。
「ん、なに? もういっちゃったとか? はーやーいー! うふふ、あはは……」
「ご、ゴメン……へ、えへへ、あはは……」
 またも哂われるも彼女の屈託の無い笑顔を見ていると、何故か笑いがこみ上げてくる。


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