「午後の人妻 童貞嫐りD」-4
彼は律儀に右の乳首に“の”の字をひと文字書くと、左の乳首に移ってひと文字書き、また右に移ってと、それを繰り返すのだった。
由子はそればかりでなく、乳首を吸いたてたり、乳房を手で揉みしだきながらするようにも指示した。
教えてやると、亨はすぐに反応してくる。
ふたつの乳房を両側から寄せて揉みしだき、いっしょに乳首も吸いたてるように言うと、それも忠実になされていった。
由子の身体は熱さを増し、
しきりにウネウネとくねり動くようになった。
彼女は手の甲を噛む仕草をしながら、
盛んに声もあげた。
「そう、そうよ。
上手……
上手よ……
気持ちいいわ。
ああ、いい……
いいわ」
身体を熱くする熱に浮かされて、頭がかすんでのぼせていくようでもある。
少年は自分の愛撫に反応する人妻の姿に嬉しそうであった。
ここを先途(せんど)と乳房への愛撫に力を注いでくる。
その乳房への愛撫をつづけているとき、
ふと亨が片方の手を由子の下半身に滑り入れてきた。
その手をヘアの上に置くと、
サワサワと刷くようにしていった。
それからヘアを手の指に巻きつけると、
クイックイッ、クイックイッと、
小刻みに引っ張りはじめたのだ。
この日のセックス行為のなかで、由子の指示によらないで、亨が自分から行った唯一のテクであった。
どうやら、AVか何かで見て覚えたテクのようだ。
だが、このテクが案外に効果的であった。
ヘアが引っ張られるたびに、いっしょにクリットも引っ張り伸ばされて刺激されるのだった。
クリットが引かれて刺激されるたびに、とても淫靡(いんび)なことをされているようで、由子は劣情が疼いていく感じがした。
その疼きから生まれる甘美な波が、身体全体に伝播して広がっていく。
「はーん、それきく……
それきくわ。
あはん、そんなこと……
どこで覚えたの?
ああん、いや、いや……
ああ、感じちゃう」
由子は胸をせり上げ、それを右に左に振りながらよがりあげる。
もはや乳房への愛撫がかすんでしまうほどの快感が、
クリットへの刺激から発生し全身に広がっていた。
彼女の股間ははしたないほどに濡れて、
水浸くほどになっている。
由子のヘアを指で引っ張りながら弄(もてあそ)ぶようになって、亨の関心も彼女の下半身に移ったようで、彼は身体を乳房のところから股間のほうへ移動させていた。
女の秘部がふたたび少年の目に曝されることになった。
これが二度目になるが、由子を襲う妄(みだ)りがわしいまでの羞恥は、最初のときと変わらない。