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Lesson xxx
【学園物 恋愛小説】

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Lesson xxx 2-5

「もうっ!帰してよ!」

ああ、頭がガンガンする。
早く帰って寝たいのに。

「お前、家に帰っても一人なんだろ?病気の時は誰かそばにいた方がいいだろが」

えっ?

クローゼットから出した服を私に押しつける。

「制服で寝る訳にもいかないだろ。それに着替えろ」

もしかして心配してくれてんの?

腕の中の服と先生を交互に眺めている私にいつもの意地悪い笑顔を向けた。

「早く着替えないと脱がすぞ」

「バッカじゃない!?エロ教師!」

私の怒鳴り声を背に先生はドアを閉めた。




「おーい。開けるぞ」

脱いだ制服をたたんでいた私が返事をすると先生が入ってきた。

手には何やらいろいろ持っている。

「とりあえず薬飲んどくか?」

風邪薬に頭痛薬、水やスポーツドリンクのペットボトル。

案外優しいのかもね。

受け取ろうと急に立ち上がったのがマズかった。

着替えて気が弛んだのもあったんだろう。

ひどい眩暈に襲われてその場に倒れてしまった。

「神崎!?」

あの先生でも焦ったような声出すんだー…。

遠退く意識の中でそんなくだらない事を思いつつ、そこから記憶がなくなった。




気がついたのはベッドの上だった。

「大丈夫か?病院行くか?」

目に入ったのは先生の心配そうな顔だった。

もしかしてずっとそばにいてくれたの?

「私……?」

先生が大きく息をついて言った。

「急に倒れたんだよ。びっくりさせんな」

ああ、急に立ったから…。

「ごめんなさい」

先生は初めて見る邪気のない笑みを浮かべた。

「気にすんな。水でも飲むか?」

ペットボトルを手渡されて起き上がろうとしたけど視界が歪んで力が入らない。

起き上がれずにいる私の手からペットボトルを取り上げた先生が呟く。


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