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Lesson xxx
【学園物 恋愛小説】

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Lesson xxx 2-4

「おい。着いたぞ」

そっと揺り起こされて目を開けると家の前だった。

「あ…。ありがと…」

バックから家の鍵を取り出そうとした私を見た先生が訊ねる。

「家の人、いないのか?」

「ん…。お母さん、お父さんのとこに行ってるから…」

お母さんは単身赴任のお父さんのとこに行って来週末まで帰ってこない。

「一人で大丈夫なのか?」

心配げに私を見る先生。
ホントに珍しい。

「へーき。寝てれば治るでしょ」

車を降りようとした私の腕を掴む先生に驚いて振り返った。

「…やっぱ一人にしとけねーな」

いきなり車が発進して小さく悲鳴を上げる私にお構いなしにスピードを上げる。

「先生!?ちょっ!降ろしてよっ!」


私の呼びかけに返事もせずに車は見知らぬところに向かっている。

「ねぇっ!先生ってば!」

チラっと私を横目で見てようやく口を開いた。

「黙ってろ」

はぁ!?
もう先生って訳わかんない!

走行中の車から降りるのは無理と判断した私は諦めておとなしく座ってるしかなかった。





「着いたぞ。降りろ」

ハイハイ。

言われるままに車から降りると、そんなに大きくないけどまだ新しいマンションの駐車場だった。

「どこ?」

ぼんやり見上げて訊ねると車のキーをチャラチャラ鳴らしていた先生が答えた。

「俺んち」

俺んち?
先生の家!?

「なっ、何で!」

「うるさい」

ため息混じりに言って私の腕を掴む。

抵抗したいのに体に全く力が入らない。

引きずられるように家の前に連れて行かれて押し込まれた。


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