「穴」-4
(彼女は穴に気付いていない・・・?)
まさか、な。
しかし、僕の一度は萎えかけた好奇心は、またも大きく膨らみはじめ、僕を突き動かす。
ゴクリ。
生唾を飲み込み、さっきよりもさらに慎重に、穴に近づいた。
あと5センチ。
もう少しで様子をうかがうことができる。その刹那・・・
「・・・っあ・・・ん。」
壁のむこうから、僕が今まで聞いたことのない、甘やかな女の声がかすかに聞こえてきた。
僕は、すかさず壁に張り付いて、隣の部屋を覗きこむ。
すると、たちまち僕は目の前の光景に釘付けなってしまった。
彼女は一人遊びに耽っていたのだ。
パジャマのズボンを脱ぎ、下半身は真っ白なパンティー一枚のという格好で、こちらに足を広げているので、すべて丸見えである。
彼女の指は、自らのパンティーのクロッチ部分をそろそろとなぞりながら上下し、それに合わせて切なそうな甘い声をあげている。
「・・・ぁあ・・んっ・・・っあぁ。」
足をもじもじさせ、体をよじる姿はなんとも淫猥で、僕が今まで隠れて見たどんなエロ本やAVなんかよりも遙かに興奮した。
彼女のパンティーは、すでにしっとりと潤い、その奥に秘められた形をくっきりと浮かび上がらせていて、茂みまでもがうっすらと透けている。
「ぁあん・・・ぁあ・・・あぁっ」
はっきりと快楽の声をあげながら腰をくねらせる姿をみながら、僕はたまらずに自分のジーンズの前をくつろげ、すでに天を突き上げ、隆々と猛っていて痛いほどの自身を取り出した。
彼女もいよいよパンティーの上からの刺激では焦れったくなったのだろう。へその下あたりからパンティーの中に手を入れ、溢れ出した蜜ですっかりヌルヌルの秘部に触れた。
「っあ!」
彼女の手は彼女自身の弱点をよく知っているようだ。軽く触れただけで、体をびくんと跳ね上げ、ますます切なそうに顔を歪める。
僕も、壁に貼り付きながら自身を握り、夢中で上下した。
「っあぁ!っあ・・・ふあぁ!」
腰をびくつかせながら、手はパンティーの中で激しくリズミカルに動く。蜜がとめどなく溢れ、壁越しの僕のところまで、その淫らな水音と甘い香りがしてきそうなほどだ。
「ぁあっ!ダメぇ、イクっ!」
彼女の絶頂の悲鳴を聞きながら、僕ももう限界だった。
「っ・・・うっ!」
我ながら、こんなにあっけなく吐精してしまうとは。
僕は壁にむかって、そのまま白濁を吐き出してしまった。