女神ラブロリーナ-6
「どこかの風俗店の女か、バーのホステスだったりして」
「人間以外なら、って言ったじゃろう?」
え? マジ?
爺さん、意外だな。
「まさか、本物の女神様なのかい?」
「或いは…、それに近い存在かものぅ」
「ファンタジーじゃあるまいし。そんな神様いるの?」
「おぬし、神の存在を信じておらんのか?
教会で奉仕活動してるのに」
「信じているけど?
だけど、人間の男と交際したがる女神様なんて聞いた事ねーよ。
どこにいるの、そんな神様」
「うーん、知らぬ」
「知らんなら、何で女神様と出会うって分かる? 何か、占い的根拠があるんだよね?」
「水晶じゃよ」
「その水晶玉?」
目の前には、紫色の布に置かれた水晶玉がデーンと鎮座していた。
ハリス爺の説明はこうだ。
どこかの宮殿みたいな所に連れて行かれたオレが、多くの女たちと戯れあっている。
その殆どの女は、想像以上のムチムチ超美人・超純情な性格の若いコばかり。
某国の喜び組なんて、足元にも及ばない高貴な女ばかりだって。
ホントかよ?
オレはそれからも、悶々とした生活を続けていた。