Plunged-1
「いやッ!や、やめて下さい」
拒む少女の背後から手が伸びる。その手は彼女の制服の中に滑りこむと、膨らみを掴み、腿を撫であげた。
「そう云って、おまえの身体は私を拒んでないぞ」
指先の動きに伴い、少女の肢体は甘い匂いを漂わせ始め、肌が湿り気を帯びてきた。
唾液に絖る舌が少女のうなじに触れた。ブラウス越しに膨らみを包む手は、微妙な力加減でこねまわし、内腿に置かれた手は徐々に奥へと進んでいく。
幾つもの責めを同時に受ける少女は、いつしか拒む声を途絶えさせ、変わって喘ぐような吐息が漏れ始めた。
「…ふ、んんッ…や、やあ…」
内腿を撫でていた指はショーツの隙間から中へとねじ込まれ、少女の秘肉をいたぶりだした。
「はんッ!…う…うん…」
指は秘肉をかき分け、熱を帯びた花弁の中へと飲み込まれた。柔らかな突起で埋めつくされた内肉を堪能するうちに、絖りが溢れてきた。
少女は指の刺激に耐えきれぬといわんばかりに、時折、痙攣にも似た動きとともに、悩まし気な声を発した。
いつしか、彼女の内腿には花弁から溢れた愛液がつたい落ちていた。
「…こんなにして。おまえは何ていやらしい娘なんだ」
少女の後ろでズボンのベルトを外す音がした。
「いやぁ…やめて…」
口では拒んでいるが、もはや抵抗する気力も無い。
「おまえのここに…オレの」
少女のショーツがひざまで降りた。濡れた秘部が露になる。
彼女の膣内を太い剛直が貫いた。
「あああッ!」
薄暗い室内。少女の抗なう気持ちに混じる悦楽の声。そして、熱い粘液の音が狭い空間を支めていた。
『Plunged』
郊外の住宅地から少し離れた場所。周りを森林に囲まれた場所に建つルネッサンス様式の洋館。
見た目はかなり古めかしいが、現在の建築物と異なり、どこか、ゆとりさえ感じられる。
洋館の周りを大きく囲む石造りの塀。そして、洋館へと続く200メートルあまりある道の両サイドに連なるケヤキの木と、周りを囲むヒナゲシ畑。
その景色は、日本というよりアメリカ南部辺りの田園を思わせる。実にのどかな風景。
私立聖信学園中等部。
洋館の正式な名称。昭和初期、キリスト教布教のため──今でいうミッションスクール─学園は誕生した。
開園当時は中、高一貫の寄宿学校だったが、戦争や経済的な理由から寄宿は閉鎖され、中、高一貫校として運営され続けていた。
その校舎の一角、扉に新聞部と書かれた室内で、泣きじゃくる少女の姿があった。