ナツの始まり-1
「うにやぁ〜眠いょ」
大きく背伸びをして屋上の空気を吸い込む。夏の太陽がいつの間にか頭の上にあった。
どこか遠くからチャイムの音…
ガバッ
「あぁ〜!!!!!」
しまった
5現目が始まったのだ。
………よし
こうなったら仕方ない
サボろう!!!
そう思って私は寝転がった
「霧島さんサボり??」
その声に反応し私は飛び起きた。
そこにはメガネをかけた
真面目そうな男子が立っていた
「だれ!?」
私がきくとその男子は
少しずつ近づいてきて
私の前に座った。
「板倉海斗」
………………誰??
全く知らない名前だった
「ごめん。誰だっけ??」
私の言葉に彼は少し
笑ってこたえた
「板倉海斗」
(いやわかってるから!!)
「私が知りたいのはそんなことじゃなっ「夏美の彼氏」
いきなり彼の顔が近づいて
目の前が暗くなった。
チュッ…
その時、時間が止まった
感じがした。
私の唇に何かが当たった。
ドンッ
「なにすんの!!!」
私は力いっぱい押して
離れた。