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ナツの始まり
【学園物 恋愛小説】

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ナツの始まり-2

「何って。キスだょ??」

海斗は当然のように答えた。

「付き合ってるんだから」


私は怒りを覚えた
こんなに人が憎いと
思ったのは初めてだった。



「最低」


私はそう言って屋上を出た。
後ろから声がしたけど
今は気にしなかった。





私はそのまま体育館に向かっていた。

幸運なことに誰もいない。
どの学年も体育がないのだろう、又は外か。
どっちにしろ誰も来ない。



「ああぁぁ〜〜〜」


私は大きな声で叫んだ。
そして泣いた。


誰もいない分思いっきり泣いた。

しばらく泣いた。
目のあたりが痛かった。


『忘れよう』
全てなかったことにしよう。


立ち直りかげたその時、


ガラガラ

「霧島、何をしてる」



やばい、非常にやばい
先生に見つかった。


「あっあのそのえ〜っと」



慌てる私、先生は目の前、
逃げられない。


「ちょっとこい」

私の腕を先生が掴んだ


「やっ「先生!!!」


その声の方を見た。



海斗がいた。
走ったのか汗だくだった。


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