今夜、七星で Tsubaki's Time <COUNT2>-7
「こんな綺麗な体、誰に抱かせてるの?」
「…んああっ…そんなの、どうでもいいでしょ…?!」
すべて埋まりきると、ぱんっぱんっ…と音を立てて体がぶつかり合う。
ユースケ君があたしの腰をつかんで、体内をかき回す。
『誰があたしを抱いてるか』…お願い、そんなことは聞かないで…?
「くっ…ほんと、腰溶けちゃいそうなんだけど」
「あっああっ…んっ」
…樹里のこともこんな風に抱くんだろうか。
多分この部屋には何人もいろんな女の人が来ていて。
このベッドで、ユースケ君が女の人とむさぼり合う姿が嫌でも想像できてしまう。
「んっ…あっ…やぁっ…」
でも…突かれる度に、先輩の姿が頭の中で消えてく気がする。
今だけは、忘れたい。
ユースケ君に…忘れさせて欲しい。
「あっ…ん…? な…に?」
いきなり、ユースケ君が腰の動きを止める。
汗で前髪が額に張り付いているユースケ君。
男の人って、こんなに一生懸命なんだ…。そんなユースケ君をやっぱり可愛いって思う自分がいて。
樹里もこんな思いで抱かれてるのかな。
「椿さんも、俺で気持ちよくなって…? 自分で動いてよ」
「え…きゃっ…」
大事な部分がつながったまま、あたしの体を起こすとユースケ君は横たわる。
大の字に体を大きく開いて、はぁっはぁっ…と呼吸を荒くさせていた。
ユースケ君のそれが、ぐんっと更に奥まで入ってきて、あたしのお腹の中をつぶしてしまいそうな感覚。
…体を動かさずには、いられない―――
「あっ…あぁっ……」
動かせばもちろん、更に突き刺さる。
自分のお尻が、ユースケ君の体にぶつかる。
「椿さん…可愛い…」
「そんなこと言っちゃ嫌っ…ああっ…うっ…ん」
ユースケ君も、腰を突き上げてくる。
…ユースケ君も気持ちよくなりたい…?
あたしで気持ちよくなりたいの…?
何だか、『自分』を求められている気がして。
先輩の、乱暴な行為と同じはずなのに…何だか嫌じゃない。
その理由はやっぱりわからないけど…あたしを求められている気がして嬉しいって思ってしまう。
これは勘違い…そうだとわかっているのに。
「椿さん、イキそう…」
「…そんなに腰動かさ…、あっ…だめっ…!!」
ユースケ君のそれが、一瞬あたしの中で大きくなる。
それが弾けたのか…ユースケ君は体を動かすのをやめた。
「…ぁっ…はぁ…」
あたしの中も、びくびくと震えていて。
快感の波が引かない。
「は…ぁ」
あたしが体を少し浮かせると、ずるり、と小さくなったそれがあたしの中から引き抜かれた。