熱血的な乙女?-7
「別に世の中に何だかんだ言われるのには慣れっこさ。それにそんなに良い奴じゃないと思うぞ?」
「そんなことは…」
目線を変えず、ぼそりと呟く。
自分を好いてくれた人間は優しい。
ただそれだけを皆に分かって欲しくて、そして何より皆の言葉で確信を持ちたかった。
自分は選んだ男を間違っていなかったのだと…。
美麗はそう思いを抱いていたのだった。
一方の俺はそんな事は思ってるとはわからず…ただ沈黙する空気を感じていた。
こんな性格だ…周りからどやがや言われるのは何回もある。
自分にとってはどうでもいいことだが、美麗に影響があるとなるとほっとけない。
だからどうにかしないとと思い言葉を探して述べたのだった。
「お前が何を思ってるかは知らんが…お前一人が俺のことよく思ってくれるだけで十分だ」
俺の顔をゆっくりと見上げる美麗。
その顔は不安と言いたげな感じだった。
そんな美麗を見て何を思ったのか抱き寄せる。
「龍…」
一言俺の名を呼ぶ美麗。
美麗は俺の着物を掴む。
――私は…間違ってなかった。
そう心のなかで美麗は呟いた。
だってこんなに自分を気遣ってくれるのだからと…。
それが自分だけの思い込みで偽りの真実かもしれないとしても、心の支えとして十分過ぎるほどのものだった。
そしてその思いとしての証が欲しかったのかものだろう。
だから今口付けを交わしてるのだと…。
俺は少々驚きつつ美麗の舌を味わう。
少しザラザラとしていてちょっと甘酸っぱいような味。
昨日味わったあの時の味とは少し変わっていた。
だが雰囲気や髪の毛の微かに香る甘い匂いが、舌の味を彼女のものと象徴していた。
口を遠ざけ、美麗の顔を見ると物欲しそうな表情を向けている。
まだ何かを求めるその顔は行動になって表される。
片方の手は俺の顔に差し伸べ、もう片方の手は俺の肉棒を袴ごしに弄っていた。
「おい…」
「そちがこの村で悪い事をした罰だ…」
美麗はうっすらと笑みを浮かべ、俺の袴の紐に手をかけるとゆっくり紐をほどいてゆく。
やがて露わになった大きな物を目の前にする美麗の顔はちょっとした怖さを感じていたように思った。
「おい…無理するな」
「むっ…無理などしておらぬ!」
強がっているようにしか見えない美麗。
こいつに何を言っても意地を張るだけと内心どこかで分かっていたと思う。
でも何処と無く気遣ってしまうのだ。
美麗の手はいつの間にか両方とも肉棒にあった。
まるでそれを敵のように見つめてる美麗は昆虫と格闘する子供のようにも思えてくる。
ほんのりと握られてる力と少しひんやりと冷たい手の温度を感じつつ、焦れったい時間が少し過ぎる。
やがて美麗は顔を近付けペロリと鈴口を舐める。
「うっ!…」
思わず反応し呻き声を出してしまい、顔に出てしまった。
その表現を美麗は見逃さなかった。
上目遣いで俺を見る表情は少々笑みを浮かべ「勝った」っと言いたげな表情だった。
そして美麗は大きな口を開けてその肉棒を包みこんだ。
舌を鈴口にクニクニと割り込ませようとしたり亀頭と根源の間に舌を這わせる。