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熱血的な乙女?
【歴史物 官能小説】

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熱血的な乙女?-3

「そちケガしてるではないか!」

いきなり怒鳴り来る美麗。
突然のことに俺は驚かないわけがない。
俺のケガをした手を取り痛々しい顔をする。

「大した事ないかすり傷だろ?」
「何を言うとる!跡でも残ったらどうするのだ!」

そんな…女でもあるまいし…。
などと言ったらまたギロリと見られそうなのでやめた…。

「ん〜…ちょっとそのままにしておれ」

そう言うといきなり着物を脱ぎ始める。

「お前なにしてるんだ!」
「何をうろたえておる?」

胸の布を少し解きある程度の長さになった所で懐にあった小刀で切る。
懐から小さな瓢箪(ひょうたん)を取り出し俺の傷口に中に入ってる液体をかける。

「しみ…!」
「少し辛抱せい…」

消毒の影響を受けつつ美麗をみたら一生懸命そうに治す顔がそこにあった。
その顔はなんとなくだが可愛いと思ってしまった自分がいる。
そして顔から下へ目を下ろすと…。

「よし!終わった!…ってそち…何を見てる?」

その言葉にハッ!と我に帰る。

「なんにもない…」
「いや!そち何か見ていたでおろう!?」

言える訳ないだろ。
「胸見てました」なんて…。
しかし美麗がやけにさっぱりしてたんだが…
なんか気のせいか?





夜になった!


村についた。
結構道は長く、また山賊に足止めをくらったがなんとかだ。
結構夜遅いってことでなのかやたら村は静まり返っていた。
その静まった空気中から何か嫌な殺気を感じる…。
そして何やら村のそこら中から感じる違和感…。
俺は見渡すだけで、歩き出せずにいた。

「そち何を突立っておる?」

そう言って俺の後ろを歩く美麗が俺の前にスタスタと出て来た。

「馬鹿!前にでるな!」
「えっ?」

美麗が踏み出した足に体重がかかった。
すると地面がいきなり崩れ始める。
急いで美麗に駆け寄り落ちる前に腕をなんとか掴む事ができた。

「あぶね…良かったな死ななくて」
「死ぬってなに…を…」

美麗は月明りを頼りに穴の中を見ると言葉も止まり、背筋に汗をかいていた。

中にあったのは竹で造られた無数の刃。

落ちていたらその竹に串刺しだろう。


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