嘘-2
「あ」
『この私が、あんたごときと付き合うわけないでしょ。マジでくたばれ。さようなら』
電話が切れた。
虚しい電子音が流れる。何度も、何度も。
俺の頭の中で君の声がループする。何度も、何度も。
エイプリルフール。嘘を付いてもいい日。
ちくしょおおおぉぉぉ!!!!
天国から地獄のドン底に叩き付けやがって!人をどんだけおちょくってんだ!
あの女!
あんな女…。
あんなの…こっちから願い下げだぜ!
なんてウソだしいいいぃぃぃ…!
その嘘すら可愛く見えるうううぅぅぅ!!
先に恋に溺れた方が負け、ということか…。
くっそおおおぉぉぉ!!!!
俺はまだ諦めねぇからなあああぁぁぁ!!!!
《終》
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