投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

振り向けお前っ!
【その他 恋愛小説】

振り向けお前っ!の最初へ 振り向けお前っ! 120 振り向けお前っ! 122 振り向けお前っ!の最後へ

振り向けお前っ!11話〜旅行 最後 夏の夜前篇〜-9

「あ・・・悪い。」

やはり全員気にしていたんだろう、心配なのは俺もそうだが・・。

「ほら、大丈夫ですって・・。」

輝が苦し紛れにフォローしてくれるが、重い空気は変わらない。

そんな時間がしばらく過ぎたところ。

「ただいまー。」

と幸宏の声が聞こえた。

「帰ってきた!」

そのとたん全員が幸宏のいる方へ走っていく。

「お、おいおい皆・・・。」

少し呆気にとられながら悠太も後を追う。

薫がひどい状態じゃないことを祈って。

多分皆も同じ状態だろう。

あんなに心配していたんだ、やはり、状況が状況なだけああなるのだろう。

俺だけでも、いや幸兄もそうか、冷静でいないと・・・・

少し遅れて全員のところに追いつき。

「皆慌てるなよ。」

そうは言うものの自分も、心の中では焦っていたと思う。

「で、薫はどうだったの?」

そう聞くと幸宏がフッと笑って。

「悠太も心配性だなぁ。」

なんて言われてしまった。

「人の心配して何が悪いんだよ。」

「べっつにー、誰も悪いなんて言ってないよ。」

すこしムカっとして反論するものの、軽くあしらわれてしまう。

「ああ、それで、状況だけど、疲れだそうです。」

幸宏がそう言った途端全員が安堵の息を吐く

なんだーよかったぁ、大事に至らなくてよかったよなとか声も聞こえてくる。

正直悠太も安心した。

「だから、今日ゆっくり休めば大丈夫じゃないかな。」

そう言い終えると、全員の顔がみるみる明るくなっていく。

よかった、本当によかった。

そう思っていたところに阿佐美の声が届く。

「おーい悠太、宿題の続きやるわよー。」

「へいへい。」

そう返事して、さっきまで宿題をしていた場所まで戻る。

さっきまで集中できなかったのが嘘みたいに全員が集中し、

やることがスムーズに進んでいく。

その結果

時間は悠々と過ぎて行き夕方に近づいて行った・・・・。

To Next Story for twelve


振り向けお前っ!の最初へ 振り向けお前っ! 120 振り向けお前っ! 122 振り向けお前っ!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前