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言ってくれなきゃ
【青春 恋愛小説】

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言ってほしかったかも-2

神野とは暁のことや。


あたしはあんなやり取りの間も頭の中で問題解くのに必死やった。


暁はそんなあたしの横に立ち、スラスラと問題を解いていく。



暁は勉強してないようなそぶりを学校で見せて、実は予習復習をしっかりとする真面目ちゃん。



テストでは常に上位にいるのに見た目は今時で、スポーツも上の上。



だから女子にモテる!



でも当の本人は女嫌いなので、差し入れをくれたり、応援してくれる女子を総無視。



そんな暁がなんで中の中のあたしと付き合ってるんか正直よくわからん。



あたしは中学からたまたま一緒で、何をしても目立った存在だった暁を好きになって卒業式に告白したら成功して、今に至る。





………ってそんなん考えてる場合ちゃうし!問題解かなー!


ん?暁のノートやたらこっち向いてる気ぃする……しかもあたしの問題のページ開いて、こっち睨んでたぁ!!



そういえば書くがペース遅い。



あたしを睨むその目がはよ書け。はよ書け。と訴えてくる。





問題を書き終えて2人席に戻り、答え合わせをするとチャイムが鳴った。




「今日はここまでー。みんな麻倉みたいにならんように気ぃつけやー」



ムカつくなぁ!! 先生のアホー!





「神野くんの隣で問題解けてよかったやん」



そう言ったのは席が隣で仲良しの杏奈。


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