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SFな彼女
【SF 官能小説】

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SFな彼女 -Sweet Face編--13

「だから、マサキさまはお預けです!」

愛撫に勤しむユズリハと、彼女に弄ばれる榊。
そんな中で俺はどうしたもんかと顔を引きつらせながら、ふとカレンダーを見やった。
そうか、今日は木曜日。俺のジンクスであるブラック・サーズデー。
いや、待てよ。
ある意味両手に花だし……この場合ハッピー・サーズデーとでもいうのか?
いや、でも――

「ちょッ! ちょっと待って、ユズリハ! 私まだ準備できてな……あんッ!」
俺がそんなことを考えている傍らで、榊が声を上げた。
見ればユズリハがマウントポジションを取っている。
――前言撤回。
「おいユズリハ! 抜け駆け汚ねーぞ!」
俺は叫んでまたふたりの間に割り込んだ。
不貞腐れるユズリハに、涙目で恥ずかしがる榊。
そんなふたりを宥めながら、俺はベッド下の救急箱に手を伸ばす。
そして救急箱の中のゴムを掴んだ。
お袋かそれとも親父か、一度はこいつを邪険にして悪かった。すっげー活用してます。

「なあ、ユズリハ。ここは俺に先を――」
準備万端になった俺は二人の方を振り向いてそう言い、しかし言葉を詰まらせた。
振り向いたその瞬間、馬乗りになったユズリハが、榊の胸を愛撫しながら腰を揺らしている姿が目に入る。
「んッ、ああッ……あッ!」
「カエデさまぁ、気持ちいいですか?」
――かくて。
ゴムを片手に上裸になった俺は、空しく、女ふたりの絡み合う様子をを眺めていた。

俺にとって、木曜日はやっぱりブラック・サーズデーなのかもしれない。
そしてそんなことを思いながらも、俺はふたりのプレイに息子を勃たせるのだった。
くそッ、覚えてろ。後でお前ら、足腰立たなくしてやる!


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