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僕らの関係 プロローグ きっかけ
【学園物 官能小説】

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僕らの関係 残るヌクモリ。-35

***―――***

 奥まで侵入されるのは彼女にとってこれが初めて。無用な膜は日々の激しい運動で破れてしまったのか、抵抗しない。そのせいか、初めて受け入れる男と素直に悦を共有できた。少なくとも、身体は……。

「恵……、恵……、僕の、恵に絞られちゃうよ……、気持ち良いよ」

「ああ、幸太の、すごく固いよ。ああん、なんでかな、幸太にされると、これもいいかなって……なるよ……」

「いいよ、よくなりなよ。僕ので、僕が!」

 異物が膣内部を弄る。ゴムのまとわりつくそれは亀のような先っぽの返しの部分で内部を擦り、抉る。

 痒いところに届く指などなく、悶々とやるせない夜を過ごした。なのに、幼馴染の肥大したものは、遠慮なくそれを満たす。
 時に煽り、焦らし、前後するたびに奥から蜜をほじりだす。

 ――ナマでしたら、もっと気持ちいいのかな? 生理はまだだし、今日って安全だよな。今からはずそっかな……。

「幸太……」

「なあに、恵……」

 快楽に歪んだ顔が一瞬だけ優しくなる。
 いつものお弁当を届けるときのスマイルではなく、ひょろい背格好ながらも、どこか力強さ、頼りがいのある笑顔。いわゆる男の顔というべきなのか、そんな顔だった。
 対し、今の彼女は快感に咽び、降りてきた子宮口と膣襞で彼を愛撫していた。

 ――これじゃあ女だな。

「なんでもない。わりいな、幸太、いいところでじゃまして」

「許さない」

「なにを! こい……つ……」

 まん丸の顔がすっと近づいてきて、彼女の唇にそっと柔らかな、濡れた感触を与える。そのまま鈍い感触の舌が差し込まれ、口腔内をまさぐり、どろりとした粘液を押し込んでくる。

「ん、んちゅ……はむ、んごく……はぁ、飲んじゃったじゃないか、コウのツバ」

「やだった?」

 ナマグサさと酸っぱさ、多少のアルコールを含む幸太の唾液は、普段なら不快のはず。しかし、今の、身体の一部を共有させ、快楽を貪りあう状態では、それは濃厚な蜂蜜、芳醇なワイン、それ以上だった。

「あたしのも飲んでよ」

「もう飲んだよ……」

 抜け目の無い彼を叱ろうと顔をしかめるも、それも長くは続きそうに無い。既に気持ちは絶頂へと向かっており、子宮の入り口を刺激する度に脳髄を焦がす刺激が波をなす。

 一際大きい波が来たとき、恵は目をぎゅっと瞑る。瞼の裏で火花が飛びかい、オヘソの真下あたりで響いていた振動の抑えが利かなくなり、幸太の身体が重く圧し掛かったのを合図に、恵は我慢するのをやめた。


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